379日目:不凋の百合

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・金牛きんぎゅうの月第十四日・属性(全)・天気:晴れ


 今日は中級薬草学の授業で不凋ふちょう百合ゆり・アスフォデルについて学びました。


 小さな白い花を房状ふさじょうに咲かせる百合ゆりなんですが、開花期間が数年と異常に長く、永久えいきゅう色褪いろあせずしぼむことがないように見えることから、不凋ふちょうの名で呼ばれているそうです。


 薬草として利用する場合、根は睡眠薬、葉やくき解毒剤げどくざい、花は降霊術こうれいじゅつ死霊術しりょうじゅつ関係の触媒しょくばいなどその用途ようと多岐たきにわたるとか……。

 ちなみに、使い道によって収穫時期や最適な栽培方法が大きくことなるため、あつかさいにはそのあたりにも注意しないといけないみたいです。


 しかし、中級薬草学になってから、使用法のむずかしい薬草が増えましたね。

 はぁ~、今夜も復習と課題で寝るのが遅くなりそうです。

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