330日目:幼馴染みは人気者ですか?

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・双魚そうぎょの月第二十四日・属性(全)・天気:晴れ


 明日はいよいよカルド君の入学試験本番! というわけで昼食後、試験会場である魔術学校を彼に案内してるんですが……変ですね。

 行く先々さきざきで、クラスメイトや選択科目で知り合った他学科の女子生徒たちに声をかけられます。しかも、全員なぜかカルド君に興味津々きょうみしんしんです。

 

 そうして、彼が私に耳飾みみかざりをおくった幼馴染おさななじみで、入試を受けるという説明をすると、一様いちようにカルド君へ応援の言葉をかけてくれるんですけど……う~ん?

 えっと、どうして私には、そんな新しい玩具おもちゃを見つけたかのような笑顔を向けてくるんですか? え? 夜に談話室でお茶会? いや、別にいいですけど……。


 はぁ~、なんだかみょうなことに巻き込まれている気がします。

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