2023年1月24日 05:21
鬼の風穴への応援コメント
しっかりした構成の一人称語りで、丁寧な話運びに好感を持ちました。そう申し上げた上で、なんだか色々と惜しい印象もありましたので、失礼とは思いましたがあえて一つ二つ構成論めいたことを申し上げます。以下、あくまでモブの一感想であることをご承知置いて、使えそうなところのみ今後の参考に拾っていただけたらと思います。全体として、このオチにするのなら前ふりが長過ぎるようにも思いました。「なあ、村上じゃないか」、この行から始めて、そこ以前の内容は五行かせいぜい十行程度に圧縮して、「そういえば、覚えてるか」までに挿入することとし、ショートホラーのテンポ作りに集中するのがベターではなかったかなと。一方、最後のオチは後付だそうですから、ばっさり諦めて当初の構想でまとめるのも、依然アリだと思います。であれば、前段の夢の話と成績下落の話も生きてきます。時系列の構成とエピソードの長さの配分は、もういくらかいじってもいいかもしれませんけれど、最後にぱっと明るくする爽やかな青春譚狙いなら、じめっぽい導入部分は確かに望ましいですね。その方向性なら、むしろ心のひだを色々と書き込んだ部分がほしいところですんで、全体の文字数はもう何割か増やしたい気もしますが。「いい話」狙いで書き込んだところに、最後で方針転換したので二兎を追う形になってしまったように思います。もちろん、本作のように「青春譚であり、ホラーおち」である形にまとめるのも決して無理ではないと思うのですが、どうしてもそう書くのをご希望でしたら、「それまでのいい話が全部吹っ飛ぶような救いのないオチ」でまとめるか、「恐怖はあるけれどもなんとなく励まされるような解釈も可能な前向きなオチ」ではないかなと。つまり、二つの方向性をばらばらで提示するのでなく、青春譚とホラーとに何らかの関連を作る形です。どのみち、最終的には「どちらか」の読後感を狙うことになるわけですが。以上、どこまでも私の感想ですから、ご自身にプラスになりそうなところ以外は読み捨ててください。現状のこの文章だからこそ醸せている、主人公の心理とか物語の雰囲気なども、確かにあると思いますので。長文失礼しました。
作者からの返信
有料版の講評かというくらい丁寧に書いていただき驚きました。この物語がスッキリしない部分を的確に言い当てられていると思います。なかなか自分では気が付いていない部分まで言及いただき、勉強になりました。モチーフはこのままで練り直しを考えてみたいと思います。ここまで読み込んでいただきありがとうございます。
2023年1月22日 03:54
企画に参加いただきありがとうございます。楽しく読ませていただきました。子供時代のわだかまりが解けてほっとしたのもつかの間、あるはずのないモノが確かにそこにあったのだと気づいた二人のおどろく顔が目に浮かびます。ホラーというほど怖さはないですが、「世にも奇妙な物語」とかにでてきそうな最後にハッとさせられる奇譚ですね。
ユニークな企画だったので参加させてもらいました。オチは物足りなさを感じてあとから追加しました。ホラーに舵を切っても面白い作品だとは思います。お読みいただきありがとうございました。
2022年12月24日 09:31
結末への持って行き方が良かったと思います。
最初は良い話で終わろうとしたのですが、締まりが良すぎて蛇足をつけてしまいました。コメントありがとうございます!
2022年12月17日 09:06
爽やかな怖さですね。こういう感じのお話、好きですよ。
ホラーというのもどうかと悩んだのですがゾクッとしてもらえたら嬉しいです。気に入っていただけて嬉しいです。
2022年12月7日 21:13
なんと!新たなトラウマが出来てしましたね……。前半からゾワゾワしました。後半では過去のことが払拭されたかのように思われたらまさかの結末でした!
自分を見つめ直す機会になり友情も取り戻せるて良い話…と思いきやラストに仕掛けを持ってきました。奇妙な読後感を目指したのですが余韻が残せたら嬉しいなと思っています。お読みいただきありがとうございます!
2022年12月6日 21:01
和田君と二人で鬼の風穴の中を見たことで払拭されたはずの幼い頃のトラウマ。でも、ここで無いはずの石棺を見てしまう。ということでトラウマではなくおそらく何らかの呪いにずっとかかっていたんですかね。二人とも。と、あれこれ考えてしまいました(^_^;
お読みいただき、コメントをありがとうございます。ただの良い話で終わらせてはいかんとつけたオチだったのですが、そういう解釈もありますね。逆に考えさせられました。
鬼の風穴への応援コメント
しっかりした構成の一人称語りで、丁寧な話運びに好感を持ちました。
そう申し上げた上で、なんだか色々と惜しい印象もありましたので、失礼とは思いましたがあえて一つ二つ構成論めいたことを申し上げます。以下、あくまでモブの一感想であることをご承知置いて、使えそうなところのみ今後の参考に拾っていただけたらと思います。
全体として、このオチにするのなら前ふりが長過ぎるようにも思いました。「なあ、村上じゃないか」、この行から始めて、そこ以前の内容は五行かせいぜい十行程度に圧縮して、「そういえば、覚えてるか」までに挿入することとし、ショートホラーのテンポ作りに集中するのがベターではなかったかなと。
一方、最後のオチは後付だそうですから、ばっさり諦めて当初の構想でまとめるのも、依然アリだと思います。であれば、前段の夢の話と成績下落の話も生きてきます。時系列の構成とエピソードの長さの配分は、もういくらかいじってもいいかもしれませんけれど、最後にぱっと明るくする爽やかな青春譚狙いなら、じめっぽい導入部分は確かに望ましいですね。その方向性なら、むしろ心のひだを色々と書き込んだ部分がほしいところですんで、全体の文字数はもう何割か増やしたい気もしますが。
「いい話」狙いで書き込んだところに、最後で方針転換したので二兎を追う形になってしまったように思います。もちろん、本作のように「青春譚であり、ホラーおち」である形にまとめるのも決して無理ではないと思うのですが、どうしてもそう書くのをご希望でしたら、「それまでのいい話が全部吹っ飛ぶような救いのないオチ」でまとめるか、「恐怖はあるけれどもなんとなく励まされるような解釈も可能な前向きなオチ」ではないかなと。つまり、二つの方向性をばらばらで提示するのでなく、青春譚とホラーとに何らかの関連を作る形です。どのみち、最終的には「どちらか」の読後感を狙うことになるわけですが。
以上、どこまでも私の感想ですから、ご自身にプラスになりそうなところ以外は読み捨ててください。現状のこの文章だからこそ醸せている、主人公の心理とか物語の雰囲気なども、確かにあると思いますので。長文失礼しました。
作者からの返信
有料版の講評かというくらい丁寧に書いていただき驚きました。
この物語がスッキリしない部分を的確に言い当てられていると思います。
なかなか自分では気が付いていない部分まで言及いただき、勉強になりました。
モチーフはこのままで練り直しを考えてみたいと思います。
ここまで読み込んでいただきありがとうございます。