四面楚歌セルフサービス

晴曇空

クソくらえ

生きながらに死んでる僕に

最早存在理由など無い

赤の他人の言う気休めの言葉に耳を貸す気も無い

前は暗闇、迷子と呼ぶにも帰る場所も無い


「今に見てろ」から始まった旅路

あちこち千鳥足、辿って行き着いた今日の虚無

過去を無かったことにする気はないが

もうその過去に預ける温みは消え去った


「孤独戦線」とはよく言った自身への皮肉

人付き合いもままならない事への言い訳

「報われない」とはそれだけ努力した奴が

初めて言える言葉なのだ


結局、ここまでの道は言い訳で舗装してきた

それを指摘されては塞いで泣いて叫んで

都合の悪いことを聞かなかった故の今日

そんな僕に最早言う言葉なんか無い


人生ゲーム、少し進んでは振り出し戻って

同じスタートラインに立ってた人達は遠く

あいつは今や一流大学に進学したって

あの人は今や夢に手を伸ばす一歩前で


人生どこで間違ったなんか問いたく無い

人生ってのは好転する分岐がいくつもあって

その選択を何処かで掴めた奴らの泥臭い今日

それを掴みきれなかった馬鹿野郎の虚無の今日


そんな自分に今日も背を向け逃げて

吐いた言葉は「「未来」行きだったはずの切符」

「変わった」と吐いて結局変わってなかった

社会は過程を求めず結果を求める


マシンガン並びに浮ついた悔やみ事を書き殴って

お前は何を言いたいんだと自問自答するこの夜

足掻けば何か変わると思ってた

実際足掻いて変わったこともあった、でも


大嫌いな自分自身は結局変わってなかった

分かってもらえるはずの無い言葉で自傷して

『詩』って響きの良い媒体に逃げ込んで

結局自分自身を正当化したいだけじゃないか


そんな奴に生きてる理由はあるのか

そんな奴が生きてて良い理由なんかあるのか

最早小せえ社会性にすら馴染めない

消えた方が喜ぶ人間が多いんじゃないかと思う


それならさっさと死ねばいい

だけど死ぬほどの勇気なんかない

雑踏を行く人々よりも上手く生きられない

生きながらに死んでいる今日の空はモノクロ


どうせ今日だって誰かが望む物語は書けない

いやもう誰も望んでない話すら書けない

そんな奴に何の意味がある?

数年前と変わらぬ自問自答を繰り返す夜


こんな言葉だって電子の海に消える

白い数字列の月が輝るドス黒い波の満ち干き

「消えるなら今日だ」と言う声にも従えず

そんな海にも愛想を尽かれた寄る辺ない夜


明ける事の無い真黒な夜

カラーコードにも載らない色彩で

人生を描くには些か黒すぎて

こんな夜が明けるなら早くそうしてくれ


少年は黒い闇に迷い込んだまま

抜け出す方法は知ってるのに

そうしないのは今日も逃げ続けてるからだ

そんな自分にもう構う余裕も無い


クソくらえ

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