第7話 独白(2)

 「11月18日。本日は曇天の予報にもかかわらず晴天であった」

白百合の狩人は狡猾な犯人だ。

これでは自画自賛になってしまうだろうか。

女子高生ばかりを5人も誘拐しているのに証拠は見つからない。

華麗な手口。計り知れない人物像。

警察は今頃躍起になっているのだろう。

早く少女たちを見つけ出さなければいけないと。

しかしそろそろ気がつく頃だ。

本当に自分たちが見つけている失踪者だけなのだろうかと。

もしかするともっと多くの少女が囚われているのかもしれないと。

そろそろ最後の仕事にかかろうと思う。

証拠は残しておくつもりだ。

彼女よりも早く見つけることができる者は現れるだろうか。

高みの見物といこう。

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