第50話 報告
――パタン。扉が閉じる音がする。
――カチャ。施錠される音がする。
屋敷の寝室。
僕の部屋。
扉の開閉音も、施錠音も、普段から聞き慣れている音のはずなのに、今日はなぜかやけに大きく聞こえた。
扉の前にはシルフィアがいる。彼女はまるで僕を逃がさないように扉の前に陣取り、上目越しに僕をじっと見つめながら…口元に笑みを浮かべた。
「これ、覚えてる?」
そう言って彼女は黒いドレスの肩ひもに親指を通して、上下に持ち上げるように動かす。そんなことするからドレスから彼女の胸が見え隠れする。なんだか挑発されてる気分だった。
そのドレスは確か、シルフィアと一緒に服飾系のなんとか商会で買い物をした時に見つけた、僕が買ってあげた…
「えっと、一緒に買ったドレスだっけ?」
「うん?覚えてくれてたんだ?…ふふ、嬉しいな」
と頬を赤らめて喜ぶシルフィア。わからない、一体なぜ急にそんなことを…
「リュークが戦ってる時ね、このドレスを着てたんだよ」
なんだと!
僕が戦っている時。それすなわち彼女が寝取られてる時でもある。つまり、それって、つまり、そういうことなのか…
僕が命をかけて…いや、そこまでの死闘ではなかったか、ちょっと僕の加護、強すぎるし…とにかく戦っている時。シルフィアは僕がプレゼントしたドレスを着て他の男に抱かれていたというのか!
――とくん。心臓が、揺れる。
ドクン、ドクン、ドクン…これは一体なんの動悸だ?
シルフィアは今、目の前にいるというのに、寝取られているわけでもないのに、異様に心臓が高く鼓動する。
これは加護とは関係ない。ただ単純に、彼女の言葉を聞いて、連想して、そして動揺してしまった。そういう動悸なのだろう。
でも、一体なぜ?そんなことをしたんだ…
「シルフィア、なんでそんな…」
「だって私、リュークの婚約者だし。ちゃんとリュークと仲良くしてますよってアピールしないと、周囲に変に思われちゃうよ?」
…うん、それはそうか。
「それにこのドレスを買った現場を商会の店長さんにも見られてるし。せっかく大好きな彼氏が買ってくれたドレスを着てなかったら、怪しまれるよ?」
そういえばあの商会、確かバレテーラ商会とか言ったか?貴族御用達の商会ということもあってか、貴族のどこの誰が買ったみたいな情報は筒抜けだったりする。
もちろん、本当にヤバい情報は隠すだろうが、家族が仲良くしてました程度の噂なら善意から流すこともあるだろう。
「それにリュークの加護って、その、見えてるんでしょ?ならどっちにしろバレちゃうし、だったら先に言っておこうって思って…」
「いや、あの時はもう脱いだ後だったから、そこまでは知らなかったけど…」
「…あ、そうなんだ。うーん、じゃあ言わない方が良かったかな?」
いや、うーん、それはどうだろう?
確かに恋人が他の男に寝取られているとき、自分がプレゼントしたドレスを着ていたなんて言われたら、普通に考えたら嫌な気分になる。
だが、今は普通ではない。戦時である。非常時である。なんなら人類滅亡の危機である。
たとえ婚姻前の関係とはいえ、恋人が他の男を連れ込んで情事に耽るとか、通常なら不貞行為だし、婚約破棄は当然として追い出されるのが通常だ。家によっては醜聞を隠すために口を封じる恐れすらある。
しかし、僕らの場合は、大義名分がある。寝取られることに大義があるとは驚きだが、あるものはあるのだから仕方がない。
僕らは一応、いや間違いなく、失敗の許されない作戦を実行しているのだ。間違いがあったら困る。だから作戦行動中に起こった事はできるだけ精確に、嘘偽りなく、全てを詳らかに報告せねばならない…なんで寝取られの報告をこんな精確に受けないといけないのか疑問はあるが、作戦行動中なのだから仕方がない。
「ごめん、シルフィア。…報告はできるだけ、精確にお願い。嘘も隠し事もなしで」
「うん、わかった。じゃあ言うね」
そして僕らはベッドの端に座り、報告を受けることになる。その時、シルフィアはそっと手を伸ばして僕の手を握り、微笑んでくれた。
…今から、僕は聞かないとならない。彼女の報告を。彼女が他の男に抱かれた一部始終を。なぜならこれは軍事作戦の一環だから。
ちなみにこの屋敷には防音魔法や盗聴防止の魔法がかけられているので、誰かに盗み聞きされる心配はない。…こういう準備だけは万全なのだ。
「今回はね、リュークが遠征に出ることになったでしょ?で、前回と違ってフィリエルも参加してるから、ちょっと打ち合せが必要になったの」
う、打ち合わせだと!?それは一体どんな打ち合わせなんだ!
ま、まさか…シルフィアとフィリエルと間男が…
「どっちが先に寝取られるか、その順番だね」
ああ、そういうことか…そうだよね。そういう話だよね。いや、それはそれでなかなかショッキングな話なんだけど、なぜだろう?予想した内容の方がショッキングだったせいか、胸糞な話のはずなのにホッとしている自分がいる。
おかしい。いつから僕はこんな寝取られに耐性のある男になったんだ?
きっと魔族のせいだな。魔族が人類を滅ぼすとかわけわかんないこと始めたせいで、ちょっと特殊な心理状態に陥ってしまったのだろう。うん、全部魔族が悪い。
「それでね、やっぱり最初って失敗するかもしれないでしょ?」
と先輩面するシルフィア。実際、先輩なのだろう。そんな先輩になって欲しくなかった。
「実際、私もちょっと失敗しちゃったしね。あ、もちろん私じゃないよ、失敗したのは。それはリュークも知ってるよね?」
知ってるよ。そのせいで死にかけたからね。思い出すとイライラするからできるだけ忘れようとしてるが。間男のせいで死にかけるとか、本当に最悪な思い出だよね。
「やっぱり未経験の初心者にはできるだけ失敗の少ない方法で学んで欲しいって思ったの。だからね、まずは先輩の私が見せてあげようと思って」
…え?それってさ、つまりさ、そういうことなの?
「私の…うん、私たちの行為の最中をね、あの二人に見せてあげたんだ」
…う、あ、ぐ…
「え、リューク、大丈夫?」
「だ、大丈夫。ちょっと心臓に鋭い痛みが走っただけだから」
「そう?ちょっと休憩する?」
「いや、いい。痛みには慣れてるから。軍人なんで」
「そ、そうなんだ。なら続けるね?」
確かに痛みには慣れてるけど、このタイプの痛みの訓練は受けたことないよな、といまさら気付いた。
「フィリエルの前でね…見せてあげたんだ。私たちの行為をね」
「う、うん。…それはフィリエルだけなの?」
「ううん?フィリエルの間男もだよ」
うごはあ!ぐは!あが!ぐほッ!
「リューク!すごい咳が出てるよ!」
「だ、大丈夫。ちょっと肺に穴が開いただけだから。この程度へっちゃらだよ!」
「そうなの?それって大丈夫なのかしら?」
「大丈夫だよ。それで、続きは?」
僕はちょっと不安そうな顔をするシルフィアを安心させるため、余裕そうな態度を見せる。なーに、ちょっと呼吸困難になっただけさ。人間、たとえ呼吸が止まっても死ぬまでは生きれるから安心だよ!
「うん、リュークが良いって言うなら続けるね。それでね、人前でするって緊張するでしょ?でもね、あの人は違ったみたい…」
あの人って誰だろう?知らない第三者かな?
「なんか知り合いに見られるのが興奮するみたいでね…」
…それはどっちの知り合いなのかな?間男同士で知り合いなの?それとも…フィリエルとの知り合いなのかな?
「あ、ごめん。間男情報は教えたらダメだったね!今のは無しね」
そして舌を出して、てへ、やっちゃったみたいな顔をするシルフィア。今のはそんなちょっとした小さい失敗レベルの話なのだろか?けっこう心理的に負担のデカい話だったんだけどな。
「そ、そうなんだ」
まあ、フィリエルの知り合いってことはないよな。だってフィリエルの知り合いはだいたいもう死んでるか隔離されてるかのどっちかだし。
ってことは間男同士で知り合いだったのか?なんだその間男ネットワーク。潰れたら良いのに。
ということは、少なくとも二人はいるんだよな。僕の恋人が寝取られていることを知っている間男が…いや、ルクス団長を入れたら三人だ。
「でね」
と続けるシルフィア。
「あの人、なにを勘違いしたのか知らないけど、なんかね」
もじもじと顔を赤らめ、なんだかひどく言い難そうな顔をするシルフィア。嫌な予感がする。
「エッチの練習をしてきたみたいなの」
…そうだった。忘れようとしてたのに。思い出しちゃった…
「そ、そそそそ、そうなんだ」
「手が震えてるよ?」
「ああ、これ?大丈夫。ちょっと神経が壊れただけだから」
「そ、そうなんだ」
そうそう、人間ね。神経がなくなったって死ぬまでは生きれるから大丈夫さ!
「それでね、その、ごめんねリューク?」
なぜ謝る?
シルフィアはもじもじと太腿を動かし、右手で口元を隠し、すっと下の方を見て、瞳を潤わせながら…
「私ね、感じちゃったの」
と言った。
――ぷつん。
おや?頭の中でなにか切れたような音がしたな。
「リューク、鼻血出てるよ?」
「ほんと?おっかしいな」
「空気が乾燥してるせいかもね」
そう言ってハンカチで鼻を拭うシルフィア。ふふ、優しいな。それにしても今回は特に痛みとか無いな…言葉の割りに衝撃が弱くて自分でも意外だよ!…あれ?なんか痛覚がなくなったような…気のせいかな?
「そんなこと、しなくてもいいのにね」
はあ、と溜息をつくシルフィア。おっと、続きを聞かないと。痛みの感覚がなくなったなんて事、今は大事の前の小事だよね!
「一体、奴さんは何が目的でそんな軽挙妄動を?」
「??リューク、なんか言葉遣いおかしくない?」
「そんなことないよ。それで彼は一体なんでそんな真似を?」
どういうつもりで人の女を相手に気持ちよくさせる努力をしたのか、ぜひとも聞かないとな。理由次第では殺さないといけないし。
「えっとね、その、伯爵様が戦ってるのに何もしない自分が不甲斐ない、伯爵様を負担を減らして少しでも助けになるために必死に練習をしたって言ってたね」
…感想に困る理由だな。
そういえば、ルクス団長は言ってたな。信頼できる者を選んだと。それはつまり、国に対する忠誠心が高い、信頼に足る善良な人間を選んだということなのだろうか?
…うーん。どうしよう?個人的には間男なんてぶっ殺せって気分なんだけど、相手が善人となるとなんか強く言い難いな。こっちは寝取られてる側なのにさ。
――あれ?そんな理由だっけ?確かもっと別の理由を言っていたような…
「確か、君を傷つけないためって言ってなかった?」
「うん。それも言ってたね。ルクス王子に言われたってのもあるし、そういう気持ちもあるってことじゃないの?」
うーん、まあ人の感情なんてそれぞれだし。理由が一つとは限らないか。
「もともと戦争に参加できないことを悩んでたみたいだし。リュークが私のことを大事にしてるってあの王子に言われて、それならこれも使命だと思って練習する気になったのかもね」
どういう思考回路なんだよ?
「それとも…」
シルフィアは言う。
「リュークは下手な扱いを受けて私が傷つく方が良かったのかな?」
「いや、そんなことはないけど…」
「ふーん、なら傷つけないで欲しいっていうリュークの希望は叶ったね?」
え、そうなの?やっぱり僕のせいなの?僕があんなこと願ったせいでこんな事態に陥ってんの?
とりあえず、頭の動揺を抑えて、一旦冷静に考えてみる。
確かに僕はシルフィアを傷つけないで欲しいと団長に頼んだ。その要望を団長は間男に伝えた。その結果、間男はエッチの練習をした。
ふむ。言葉って通じにくいものだな。
そういう意味じゃねえんだけどなあ。
「リューク、私ね。気持ちよくさせられちゃった」
と語るシルフィア。
「別にそんな気なんてまったくないのにね。私が好きなのはリュークだけなのに。好きでもない男が相手なのにね。体が感じちゃったの。でもね、許して欲しいな。だってこれ、ただの生理現象だから」
すっと体を寄せるシルフィア。僕の手を握る手に力が入った気がした。
…なんか、変だな。
僕は改めてシルフィアの方を見る。目をそらされた。
なんか、隠し事をされている気分だな。
僕は彼女の握る手を強く握り返して、逃げられないようにもう片方の手を背中に回して抱きしめ、そのままベッドに押し倒した。
「きゃッ!」
小さく悲鳴があがる。
「…どうしたの?」
「シルフィア。僕の目を見て」
また反らされた。やっぱり何か隠してる気がする。
「本当のことを教えて欲しい」
「…なんで?」
軍事行動だから、と言ったらたぶん教えてくれない気がした。
特に根拠はないけど。シルフィアはたぶん、嘘はついていないと思う。ただ隠しているだけだ。本心を。
だからこの軍事作戦を実行する上で必要な情報はもうすべて聞いたのだろう。彼女の言葉に偽りはないし、間男の言葉もきっと本当なのだろう。だから隠しているのはシルフィアのことだ。
「シルフィア」
「…」
「君は僕のモノだ。君の心も僕のモノだ。君を全部支配したい。だから教えて欲しい」
「…どうしても知りたい?」
「ああ」
「聞いたらリューク、もう止めたいって思うかもしれないよ?」
それはまあそうなのだろうな。ただ、もしも止めたら確実に人類は滅ぶだろう。
人類のためを思うなら、このまま聞かない方が良いのかもしれない。きっとシルフィアの英断のおかげで人類は恙なく救われることだろう。
――そこに僕は含まれるのだろうか?その世界で救われる人間に、僕は含まれているのか?
いや、僕だけじゃない。シルフィアも含まれるのだろうか?
ふむ。シルフィアが犠牲になるじゃないか。じゃあ、ダメだな。
「関係ないよ」
「え?」
「人類ってのはね、シルフィア、君のことも含んでるんだ。君も救いたい。だから教えてほしい」
じっとシルフィアの目を見る。彼女は、目を反らず、まっすぐに僕を見つめる。やがて口を開く。
「そう、じゃあ言うね」
ドクン、ドクン、ドクン…心音がうるさいな。いいから覚悟を決めろ。
「私、リュークのことが好き」
シルフィアは言う。
「リューク以外の男に抱かれるなんて凄く嫌」
シルフィアは口を開くと、洪水のように言葉が溢れる。
「嫌よ、他の男に触られたくない、リュークだけに触って欲しい。嫌だよ、辛い、最悪。死ね死ね死ね、全部壊れろ…こんなことで感じちゃう私はもっと最悪。嫌なのに、本当に嫌なのに、なんで感じちゃうんだろうね?こんなのおかしいよね?」
シルフィアはそっと僕の背中に手を回すと、ぎゅっと服を握る。力が強すぎて爪が皮膚を引っ搔いたので、背中に痛みが走った。
「やだやだやだやだ!やだよッ!こんなの嫌だ!なんでこんな目に遭ってるの!おかしいよ!もっと普通に愛し合いたかったよ!リュークのこと、大好きなのに…うぅ、なんで他の男に抱かれてるの!?最悪、死ね!全員死ね!消えろ!失せろ!おかしいよ、こんなの…」
言葉を吐き出しながら、むせび泣くシルフィア。僕はそっと彼女を抱きしめる。腕の中のシルフィアは体温が熱く、震えている。
シルフィアの言葉はそのあともずっと続いた。嫌だ、気持ち悪い、最悪、吐き気がする、死ね、消えろ、全部なくなれ…死にたい…
「リューク…私、どうしたらいいの?」
涙声で僕に助けを求めてくるシルフィア。
「魔族が憎いよ。こんな目に合わせた魔族が憎い。家族を殺した魔族が憎い。故郷を滅ぼした魔族が憎い。あんな奴ら、全員殺せばいいんだ」
シルフィアの怨嗟の矛先はやがて魔族へ向かう。いや、もともと魔族のことは憎んでいたのだ。
それがただ、より強くなったのだ。
「え、えへ、えへへ、ごめんねリューク」
やがて感情をすべて吐き出したのか、シルフィアは乾いた笑みを浮かべる。
「ごめんごめん、もう大丈夫だから。吐き出したらなんかスッキリしちゃった。うん、大丈夫、私、頑張れるから。魔族を滅ぼして人類を守るためにもこれからも頑張ろうね」
と、早口で捲し立てるように言うシルフィア。
そして、えへへ、と笑うシルフィアはどこか感情が壊れてるように見えた。
そんな彼女をぎゅっと抱きしめる。
「わっ!えっと、リューク、どうしたの?」
「…シルフィア」
「うん?なにかな?」
「僕もシルフィアが大好きだよ」
「…うん、私もだよ」
「だからね」
戦いが続く限り。シルフィアはきっとこれからも他の男に抱かれるだろう。もしかしたらこれからも感じるかもしれない。でもそれは肉体的な生理現象なのだから仕方がないのだろう。
でも、心はそんな単純ではない。体が喜ぶからって心が喜ぶわけではないのだ。こんなことを続けたら、心が壊れるかもしれない。
シルフィアは、今の世の中の大変さを理解はしている。これが必要なことだと頭ではわかっている。復讐心もあるが、人類を助けなければならないという使命感もある。
これが必要なことだということはちゃんとわかっているのだ。
しかし、心は拒否してる。
自分が不貞を働き、裏切っていることに対してシルフィアは罪悪感を覚えてるし、それが彼女の心に重しになっている。
このままだと、潰れてしまうだろう。
――そう、だから…
「やはりお仕置きが必要か」
「…うん?」
「シルフィア、僕は君のことを愛してる。だが、やっぱり他の男に抱かれるのは気分があまり良くない。なのに人類のためとか世界のためとか我慢するからおかしくなるのだ。ダメなものはダメ。やっぱりその線引きは大事だと思うんだよ」
「う、うん。そう、だね」
半分納得、半分意味わからん、といった顔をするシルフィア。
「シルフィア。君は他の男に抱かれた。もちろん、理由があることも大義があることも知ってる。軍人として見るならば君の行為は許される行為だ。しかし恋人としてはやはりダメだろう。不貞は不貞なのだから。なのにこのままなんのお咎めも無しではお互い気分が悪いし、なんかモヤモヤする。だからきっちり、恋人としてお仕置きをしたいと思う。良いよね?」
「え、あの、…うん?うん。…ふふ、良いよ。リューク、悪いことしたシルフィアをお仕置きして💓」
その言葉を皮切りに、お仕置きが始まった。
…
…
そして5時間後。
「リューク、リューク、大好き💓」
お仕置きはとてもうまくいったようで、シルフィアと僕との愛情はよりいっそう深まった。これで心置きなく今後も戦えるだろう。
ふぅ。よかった。これで全て丸く収まった。
「じゃあ今度は私がリュークにお仕置きするね💓」
おさまってなかった。
「リュークもフィリエルとエッチしたもんね。ちゃんとお仕置きしないと💓」
シルフィアはにっこり。とても楽しそうな顔をして僕の…
「え、ちょっと待って。なんでそんなものを持って、…え、大きすぎない?それ、待って、ま、…うぎゃあああああああああ!」
その後。時間をかけてたっぷりシルフィアにお仕置きされた。…とても酷い目にあった。しかし、こういうのも悪くないと思った。
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