41.通学路

毎日通ったこの通学路も


卒業式が終わったら


もう通るこどもないんだろうな


晴れの日も、雨の日も、雪の日も


楽しい時も、嬉しい時も、悲しい時も


一人で、友達と、君と


よくこの道を歩いたな


いつの間にか曲がり角のよく吠える犬は死んで


道草した空き地には家が建った


道は砂利道から舗装になり


よく買い食いした駄菓子屋も


今では雨戸が閉まっている


あの頃から身長は12センチ伸びて


12センチ塀が低くなった


仔猫がニャアニャア啼きながら


僕の後をついて来た


しょうがないなぁ…


一緒に帰ろうか

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