執筆力への意思--バイオインフォマティクス--
飛瀬川吉三郎
プロローグそんな巧い話は現実にはない
おどおどとした表情を全く隠せない愛本鋭斗が出版社
紅夜叉、それは
「伝奇モノとしてはありきたりすぎるけど、魔物が人間型を最初に出すのはどうかと思う、妖怪ならいくらでもいるし、まずはそういうところからでもいいでしょうけど」
天坂勝子はそういうところから突っ込む。
「ヤンキーとか極道とかは怖いには怖いけどそれを上回る暴力こそが真の鬼と思うわ、それを女体化させたらある種、完璧ね」
どうやら悪霊の定義に問題があったようだ、それはそれでありとは思ってはいた。
「そもそも、貴方、霊能力が皆無だったりしない?いかに『
酷評の嵐はまだ続くらしいのが伺える。
「え、えぇ‥‥‥、恥ずかしながら‥‥‥」
山末愛斗は冷や汗を隠せない、マスクをしていて鼻息が荒くなり、眼鏡が曇った。
「山末家の落ちこぼれが無双とか最強とかに強い憧れを持ったりして、まずは人間的な強さを模索し過ぎて変な道にそれたのね、王道とか邪道とかあるけどこれでは獣道よ」
獣道、的を得ているような答えだった。
「野犬のような思考回路だわ」
そんな風に断じられてしまう。
野犬、ペットを育てるのを放棄して、そのまま殺処分される事もあるが、そもそも保健所に連絡せず野に放つという悪疾な者もいるが、そうして野生化した犬は野生に溶け込み、鹿や猪、時に熊も食べるという。
それに似ていると山末愛斗は指摘された。
「人間的な思考回路をそもそも持っていない、目付きは悪いけど威嚇になっていない、まぁ、可愛げはあるけども‥‥‥なんていうか愛とか人間らしさを取り戻したいな」
そこから何かを妥協にして切磋琢磨が始まるようである。山末愛斗の小説家稼業についてはリカバリーがまだ効くらしかった。
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