①モノクローム・クロニクル
錦木
プロット
◯世界観
現代の世界各国で「煤払い業」という裏社会のなんでも屋が戦争、暗殺、武器取引あらゆる犯罪行為という手段をもってビジネスをしながらトラブルをくぐり抜けていく。
各国をまたいで、掃除から戦争までを請け負う煤払い業の次の目的地は日本。
日本を舞台に暗躍、時には派手にミッションを行なっていく現代アクションドラマ。
◯主要キャラクター
ビジュアル・性格・セリフイメージ等
・煤払い業のチーム(名前は仮称、コードネーム)
ロード・レオーネ
煤払い稼業のボス、イタリア系マフィアの末裔
小学生くらいの見た目の少女
愛らしい外見だが目つきは異様に鋭い
プラチナブランドの髪、碧眼
可憐な見た目に反して性格は苛烈で老練
あらゆる「悪」を行うことに躊躇がない
チームのカリスマ的リーダー
「私は何にも屈しない」
ナイト
日本名仮称・黒崎
極東出身、元傭兵
黒髪黒目の青年、高校生くらい
若いがチームのナンバー2の実力
隠密行動に秀でる、銃やナイフ、どんな武器も扱える
無口で多くを語らない
「……俺のことはいい、作戦を伝えろ」
ニコラ
元多国籍軍特殊部隊工作員
中肉中背の男、浅黒い肌、眼鏡をかけている
口数は少ないが仲間を気にかけている
チームでは武器整備と攻撃要員をしている
「武器の調整終わったぞ」
バレッタ
本名ヴィオレッタ、愛称ヴィオラ
元軍人、フリーの傭兵
妙齢の女性、長身でモデルなみのスタイル
銃の腕は一流、ハニートラップもお手のもの
「あんたたちもしょうががないねえ」
アイビー
金髪碧眼、マッチョなアメリカ人
よく言えば豪快で物事を気にしない性格、悪く言えば粗暴
元陸軍からフリーの傭兵へ
ある任務でディーヴァを救ったディーヴァの恩人
「けっ、ヘドが出らあ」
ディーヴァ
黒髪緑色の瞳の女、見た目は中学生くらい
情報工作員、ハッカー
さばさばした性格、アイビーと仲がいい
「うるさいっすよ、アイビー」
ジャック
俳優のような長身イケメン、細いけどがっしりした体躯の細マッチョ
元スパイ
焦茶色の髪、同色の瞳
飄々とした性格
ギャンブル好き
「ありゃりゃまた負けちまった」
・日本人サイド
由佐飾(ゆさ・かざり)
公立高校に通う女子高校生
ショートカットの黒髪、勝ち気そうな目
気が強く、はっきり物事を言う
「私は負けない」
由佐興一(ゆさ・こういち)
大企業由佐グループの会長、飾の父
青年のような童顔に中性的な顔
娘とは反対にのらりくらりとした性格
「さあ、どういうことなんでしょうね」
星野紅(ほしの・べに)
飾の友人
他人に流されやすい性格
「たまにはハメはずそうよ」
好見旭彦(よしみ・あきひこ)
現・日本総理大臣の孫
飾、紅の先輩
明るい性格のスポーツ青年
立花透司(たちばな・とうじ)
現・日本防衛大臣の息子
飾、紅の同級生
紳士的で人当たりのいい性格
大丸、名倉、武部
日本の陰のビジネスを行う三グループ
平たく言えばヤクザ
◯物語構成
・全5章構成
プロローグ~1章(1万字)
煤払い業のチームと由佐興一が商談するところから物語は始まる。
煤払い業とは武器取引、紛争の解決、犯罪現場の掃除まで裏社会のありとあらゆることを行う裏のなんでも屋の組織のことである。
組織のリーダー、ロード・レオーネの目標は「世界征服」。
その足がかりとして各地に基盤を築くため、世界中を巡っている。
今回目をつけたのは日本の由佐グループ。
飲食業界の大企業でその影響力は日本中にあまねく広がっている。
企業のトップである由佐興一とコネクションを作るため、今回はビジネスにやってきた。
各章では、由佐興一の娘・由佐飾の学園生活と並行して、煤払い業が仕事をしていく。
第一部は由佐グループの敵事業者からの情報奪還。
ある日、由佐グループの子会社から書類が盗まれた。
デジタルではなく紙資料であるその書類を裏会社の大グループである武部から取り戻すのが第一の任務。
武部にはまずジャックとバレッタが外国人の会社員として潜入することになった。
武器や道具調達はニコラが行い、ディーヴァが電子面でサポートする。
バックアップにナイト、指揮にレオーネ。
アイビーは留守番だった。
二人は無事に内部に侵入。
作戦が始まる。
○飾サイド
勉強に励みながら飾は世間の様子がどことなくきなくさいのを感じていた。
街の空気がピリピリとしているような感覚。
まだ言葉にならない疑念を持ちながらも飾は日常生活を送る。
2章(1万字)
第一部、その二。
木を隠すなら森の中に。
資料室をジャックとバレッタは漁っていた。
依頼の資料を発見するとともに、今回の件とは一見無関係に見える気になる書類を見つける。
アナログな方法で暗号化されているそれを、ディーヴァに解析してもらうということで二人はとりあえず持ち去る。
任務はすぐに終わり、うまくいきすぎているような気がしていた。
それもそのはず、敵にはこちらの思惑がバレていたのだ。
ジャックとバレッタは武部の兵士(部下)たちと交戦状態になり、そこにナイトも応戦する。
○飾サイド
飾は最近の父の様子がおかしいことが気になる。
知らない客人がいつの間にか入りこんでいるような気がする。
父の書斎を覗こうとして、飾は悩む。
結局、父の会社についていってしまい、そこでレオーネたちの一団の姿を目にする。
3章(1万字)
第一部、その三。
なんとか資料は無事に奪還し、チームは本拠地に戻る。
書類は無事由佐の手元に渡った。
その後、メンバーが気になって取ってきた資料をディーヴァが情報を解析すると、そこには驚くべき情報が隠されていた。
武部がこの街の内部で表向きはテロ、本質は裏の派閥への抗争を起こそうとしているという計画だったのだ。
レオーネの判断で由佐にそのことを報告すると、テロを阻止することを追加オーダーとして要求される。
レオーネは依頼に応じた。
○飾サイド
父親の会社で煤払い業のチームを見た数日後。
学校帰りに尾行されていると感じた飾は身を隠そうとするが、男に捕まってしまう。
そこに現れたのはナイトだった。
飾を助けるとそのまま無言のままナイトは帰っていった。
4章(1万字)
第二部はテロを阻止するまでの方法を考える。
正直、ここはブレイクタイム。
街のあちこちでメンバーたちが行ったり来たり遊んだりする。
ディーヴァはメンバーには黙っていたが、データの中に気がかりな情報を見つけた。
そこにはおそらく幼きし頃のナイトの写真とわずかな履歴が入っていたのだ。
ここで飾とレオーネの線が交わる。
飾とレオーネが植物園で出会う。
なんでもない世間話をして二人は別れる。
レオーネはヒントを示しただけだが、この街で事件が起こることについて話した。
ここは戦場になるから、街からできるだけ離れたほうがいいとも。
飾は逃げずに、独自でテロのことについて調べることにする。
5章(1万字)
第二部、その二
飾は好見と立花に頼んで、出来るだけ大丸、名倉、武部の裏社会のトップの情報を集めてほしいと頼む。
そこに待ったと制止の声がかかる。
飾の友人、星野紅は下働きとして大丸の元で働いていたのだ。
危険だから離れたほうがいいという紅に飾は食い下がる。この街は大切な場所だから守りたいと。
紅はその志に折れて、飾に協力することにする。
煤払い業チームはこの街で起こる内戦をどう止めるかの作戦を練る。
そのためにはまず街の中心にある電気の供給ライン、ツリータワーを抑えることが重要であるとレオーネは言う。
敵はこの街の全てを自分たちの管理下におくのが目的であり、そのためにはまずそこを狙ってくる、とレオーネは予言する。
ツリータワーでの作戦計画を練る。
6章(1万字)
第二部、その三。
ツリータワーでの作戦決行。
ジャックとバレッタとアイビーが突入する。
テロを阻止するという作戦は成功するが肝心の情報源である、武部の幹部が何者かに殺害される。
監視カメラには仮面に黒コートの人影が映っていた。その人物は「幽霊」(ゴースト)と呼ばれる殺し屋であると過去のデータベースからディーヴァが洗い出す。
だが、それはありえないとレオーネとナイトは言った。
飾と紅は喫茶店で飲食をするふりをしながら、大丸幹部の盗聴を行う。
どうやら、大丸も武部の不審な動きに気づいたようだ。
男は今後の大丸と名倉と武部の抗争のことを話しながら喫茶店を出た。
追おうとする飾に深追いはやめようと紅は言う。
わずか歩いた先で幹部の男は殺害される。
7章(1万字)
第三部、ゴーストとの対決。
幽霊(ゴースト)とはナイトが過去の傭兵時代に使っていたコードネームである。
だから、幽霊が存在することはあり得ないと告げる。
幽霊の名前を使う、何者かによって街の大勢力の幹部や大人物が次々暗殺され始める。
幽霊は大組織ごと街の全てを壊滅状態にすることが目的であり、街全体に流れている水路に毒を流すことを宣言する。
その前に自分を捕まえてみせろと「煤払い業」のチームに宣戦布告した。
飾にゴーストからの通信が入る。
この街に起こる事件を止めたければ、きなくさい情報を集めている紅と好見と立花を連れてツリータワーに来るようにとの要求が告げられた。
飾は要求を飲むことにした。
四人はツリータワーに向かう。
8章(1万字)
第三部、その二
幽霊の正体が告げられる。
飾たちは幽霊から逃げようとするもツリータワーに取り残される。
そこで由佐興一から煤払い業のチームに新たな指令が下される。
由佐飾を救出し、ゴーストの犯行を止めるようにというオーダー。
レオーネはそれを引き受ける。
由佐飾を助け、幽霊を阻止することが煤払い業の次の任務となる。
バレッタとアイビー、ナイトが戦闘班として潜入する。
気がつくとナイトの姿が見えなくなっていた。
ナイトと幽霊が出会う。
ナイトは一人で幽霊と対峙する。
幽霊の本当の目的はナイトと会うことであった。
いないものとして生きてきた幽霊。
幽霊の名を持ち、戦場で幾多の人命を奪ってきたナイト。
自分たちは似たもの同士である。そこで、本当の幽霊はどちらがふさわしいかを殺し合いで決めると幽霊は提案する。
幽霊を止めるため、過去を断ち切るためにナイトは幽霊と戦闘することを決意する。
9章(1万字)
第三部、その三
幽霊とナイトの一騎打ち対決。
戦いは熾烈を極めていた。
ナイトはどちらかが倒れるまで戦うと決めていた。幽霊もナイトを逃すつもりはない。
ナイトが幽霊を引きつけている間に飾は逃げるように言われ、そのまま管制室に行ってツリータワーの動力源を停止する。
管制室から出ようとしたところで飾は幽霊に遭遇する。
幽霊が飾を銃で撃つ直前に飾と幽霊の間に立つものがいた。
由佐興一である。
興一は倒れた。
その一瞬のスキをついて、ナイトは幽霊を急襲する。
10章(1万字)
終幕。
幽霊は倒れた。
ナイトは生き残ったが、深手を負っていた。
それから数日。
由佐興一は一命は取り留めたが、今後しばらくは車椅子生活になる。
そこで、会社の一部の事業を飾に託すことにすると告げる。
煤払い業は報酬をもらい、街から撤収する準備をしていた。
ツリータワーの一件からナイトの姿が見えない。
皆それぞれに心配したが、レオーネだけは彼は心配ないと言う。
エピローグ
由佐飾は普通の女子高校生へと戻り、昼は学校生活を送る。夜は由佐グループの次の筆頭として事業の維持、拡大に努める。
2巻の引きとして、「煤払い業」のチームたちは日本から退く。
次の舞台となるヨーロッパへと赴く。
飾は日本を舞台としてビジネスを続けます(この後なんらかの形で煤払い業と関わってくるかも)
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