今日は何と寝る?

ユニ

1夜

まもなく森水、 森水 、お出口は左側です。

──もう、着いてしまったか。

つり革につかまりながらもう少しうたたねをしていたかったが、ここでまた目を閉じると乗り過ごすこと間違いないので気持ちを切り替えて足の間に置いたバックパックを持ち上げる。今日は満員電車というわけでもなかったので背負ったままでも大丈夫だったのだが、学校行事で電車を使う際にはいつもバックを足に挟むよう言われていたからか、もはやそれが普通になってしまっている。──だからといって、椅子が空いていても座らないとか、座っていても老人がいたら積極的に譲るとかまで守っているほど真面目ではないが...そんなことを考えていると電車のドアがゆっくりと開いた。急ぎ足でホームへと出て、階段を上り駅を出る。その後15分ほど歩いて、やっと家の前に着いた。ガチャガチャと鍵を穴に回しこんで家に入る。今日はとにかく眠く、部屋に入るなりベッドに身を預けると、そのまま眠りに落ちてしまい、目を覚ましたのは次の日の朝だった。



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