星主
しらたまにく
プロローグ
西暦は覚えることができないほどに桁が増えた。もう地球上には木々や雑草の緑は見えない。かつて西暦の桁数がまだ少ない頃に周りを徐々に侵食していたサハラ砂漠も、今となってはゴビ砂漠もモンゴル草原も全て、大陸の大半を飲み込んでいた。
長年研究者たちが取り組んでいた研究は成功し、これまでにないほどの急速な発展を遂げた。その一方で、人口は増加し続け、地球の資源は底をついた。それでも人類は枯渇した油田をまるで何かに取り憑かれたかのように掘り続け、少ない食料と足りない飲み物を求めて殺戮を繰り返していた。資源を獲得できたものが裕福となり、技術の低いものは貧しくなっていく。人類の貧富の差は開くばかりだった。
地球市民はこの非常事態に気づき、良策を図った。しかしそれも虚しく、砂漠化は進行し、到底抑えきれないものになっていった。国際地球緑化連合(IGGA)—かつての国際自然保護連合は地球緑化計画を発表し、IGGAの代表科学者、リチャード・A・サーキスは言った。
「地球に緑を取り戻すのはほぼ不可能に近い。緑を取り戻すためには、人を地球外の惑星に移動させ、一定期間以上地球を放置しなければならない。その間、地球上に足を踏み入れてはいけない。さもなければ、計画は失敗するだろう。」
サーキスの発言により、人々は地球以外の惑星への移住を余儀なくされた。
この地球上に、緑を、かつての地球を取り戻すために。
作者のコメント
読んで頂きありがとうございます!カクヨム、というかこういう投稿サイト全くの初心者である作者の好きなものをぶっ込みまくってる物語を書きたいんですけど、ここからどう展開させようかまだ迷ってます。二通りの結末を作ってみる、とかいいのかな?カクヨムの仕組みとかも教えていただきたいのでコメントとかお願いします笑笑もちろんこんな展開かなとか予想してくれたら見事に外して作ります(だから作者は嫌われるのか)
あと、明日(2022年12月1日)からコンテストが始まるみたいなので、それに間に合うように…できなさそうだな笑
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