ストーカーに殺されて異世界転生したけど、ストーカーまで異世界に転生されてた。

上坂 心

拝啓、今までの人生へ。私は死んでしまいました

俺は、黒木くろき陰里かげさと

どこにでもいる東京都内のブラック企業の社畜どれいです。

でも美人の彼女と同棲して幸せに暮らしている。

彼女には、言動がおかしい部分はあるが、不細工で社畜の俺に似つかわしい程の

あどけない可愛さがあるのにどこか男を魅了する程の美しさを兼ね備えている。

俺には勿体無いほどに…。

でもあるきっかけで、彼女に殺されてしまったんだ。(笑)


まあ、簡単に話してみようと思う。聞いてくれ!


俺がこの前、地元の同級生が東京に遊びに来たので、飲み会を開いた。

そこには、学生時代付き合っていた元彼女も参加していた。

当時の子供さがなく、大人の女性の魅力が出ているほどの美しさだ。

でも彼女がいるから何も行動を起こさずに普通に飲んだで帰っただけなんだ。


でも、彼女=白木しろき心陽こはるは、女性と楽しく話しているだけでも

人道を外すほどの嫉妬をしてしまう程で、死を覚悟している。

俺が、元彼女が東京で仕事があるとのことで、飲み会の後に駅まで送っていた。

それを彼女しろきに見られてしまった。


彼女しろきにも見せたことない笑顔で話している所を見てしまったらしく、

激高してしまった。

その場に置いてあった、でかい石で持ち、俺の背後を目掛けて走ってきた。

それは、一瞬の出来事で俺は、「ドスン、、、」と鈍い音と共に後頭部に重い激痛が走った。その激痛に耐えられず、俺はその場に倒れてしまった。


気づいたら、俺に馬乗りで彼女しろきは乗っていた。持っていた石で再び俺を殴り始めようとした。

死の間際は、スローモーションになるとは本当のことだった。

その中で周りを見渡した。その景色は、元彼女の「いやーーーーー」と言う悲鳴と野次馬は、スマホを手に取り、SNSにあげるために動画や写真を撮っている。

警察ぐらい呼んでくれよ。と心の中で思った。俺は、周りを見た後に馬乗りの彼女に目線を向けた。

その時の彼女しろきの表情は、全身から血の気が引く程の狂気的な表情だった。

俺は死をその時覚悟し、目を閉じた、、、、。

その後、彼女は高々と奇声をあげ、石を大きく振りかぶり、俺の頭に振り下げてきた。

その後は、周りに鈍い大きな音が響き渡った。



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