今後の方針
「リズ、紙とペンを持ってきて」
私のメイドに頼む。
「はい、ただいま」
「取りあえず覚えてることを書き写そうかな」
***
設定資料
タイトル:聖と魔の攻防戦(略して聖戦)
登場人物
ヒロイン〈聖女〉ルーナ・シルバ・シャーリ
・元は平民で、聖女の力が発覚後、貴族に養子に入った
・クリーム色の髪に桃色の目を持った少女で持ち前の優しさと明るさで周囲を魅了していく
アリステリア王国の王太子〈勇者〉
ラインハルト・アリステリア・リーズ
・容姿端麗、文武両道の完璧王字。
・金髪碧眼で長めの髪を後ろでまとめている。
・女性がすごく言い寄って来るため女性嫌い
ベリアル皇国の王〈魔王〉
ルーヴェンス・ベリアル・リーゲル
・基本的にラスボスだが、ヒロインに攻略されるとアリステリア王国に友好的になり、代わりに私がラスボスになる。
・黒髪黒目で髪は短髪
・兄がアリステリア王国に殺されたことから王国を憎み、滅ぼそうと戦争をしかける。
・
・
・
悪役令嬢〈魔女〉
フレイヤ・アルビナス・アンジェリカ
・アルビナス候爵家の長女
・非常に傲慢で我が儘、何でも自分の思い通りにならないと気がすまない(王太子の婚約者の座も奪い取った)
・ウェーブがかかった赤い髪に燃えるような赤い瞳を持つ美少女
***
「よしっ、こんなもんかな!」
文字は日本語で書いたから見られても問題ないだろう。
私は魔王が攻略されるとラスボスになっちゃうのよね。まぁ、あのルート死ぬほどムズいから相手が転生者でもないかぎり大丈夫だと思うけど・・・
あっ、でも魔王が攻略されないと戦争が起きていろんな人が死んじゃうし、私も聖女を苛めた罪で国外追放されてその先で暗殺されちゃうな。
どっちみち私は破滅しかない上、私の未来は魔王が左右するのか・・・
「取りあえず今は王太子とは友好関係を築く、聖女はいじめず仲良くする、魔王は・・・今度考えようっ!」
「これでいいやっ!」
この時私はこれでいいと思っていた。
この選択がこの先自分を苦しめることになるとは知らずに・・・。
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