転生?
「・・・・様っ、朝ですよ」
「・・・・様っ!」
何か声が聞こえる。何だろう?
***
青天の霹靂とでも言うべきだろうか、体を起こすとそこにはメイド服のようなものを着た人。 豪華なベッドに広い部屋。
これは夢なのかと思い頬をつねってみれば
「痛いっ!」
夢じゃなかった。
近くにあった鏡を覗いてみると少しウェーブがかかった赤い髪に燃えるような赤い瞳を持つ女性、いや少女がいた。
四歳くらいだろうか?
それにどこかで見覚えがあるような・・・
人間、パニックになると逆に冷静になるらしい。
もしかして異世界転生というやつなのでは?
と思い始めていた時、
扉が「バンッ」という音をたてて開いたかと思えば、赤い髪で顔立ちの整った男性とピンク髪のかわいらしい女性が入ってきた。
少し私に似ているかな?
「フレイヤおはよう」
「起きたのか」
「・・・・・、フレイヤ?」
「お父様」
たぶんだけど
「私の名前は何ですか?」
「何を言い出すんだ」
「お前の名前はフレイヤ・アルビナスだろう」
「それがどうした?」
「すみません。ちょっと夢を見ただけです」
えっ、待って待って私フレイヤなの?
よりにもよってラスボスになるかもしれない?
そう思えば前世の記憶と四歳のフレイヤとしての記憶が一気に流れ込んできた。
「頭がっ、痛い!」
「大丈夫かフレイヤっ」
そこで私の意識はこときれた。
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