03.川のあと

「たのちかったねー、ありちゃ!」

「いえ、溺れかけてましたけど?! 流れの早い川に飛び込んではいけません!!」

「う……えぐっ、ありちゃがおごっだ……っ」

「だめなものはだめなのです! 命はひとつしかないんですよ!! オースティン様のことが大切だから、怒っているのです!」

「ぼくが……たいせちゅ……?」

「はい!」


 あら、オースティン様、お顔が真っ赤になって可愛らしい。


「ぼくのよめ!!」


 ドヤ顔で嫁扱いはやめてもらっていいですかね。


 公務はちゃんと着替えてから行きました。

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