第82話 高山の朝市から

 高山祭りの終わった次の日。たまたま高山にいた私たちは朝食を高山市内まで出かけてすませ、朝市でりんごを買った。

 ぶらぶら歩くつもりで眺めていたら、『真っ赤なキラキラ紅玉』。

「紅玉が売ってる〜」

 市に並んだ、紅玉の名前に惹かれて、目が話せなくなった〜

 今時?まだ早い、のでは…

「これは今年の紅玉ですか?」

 すると、

「これは冷蔵で保存した去年の秋に取ったたものだよ〜」

 ときた。

 反応してしまったから、買うは買うけど…去年の冷凍か〜美味しいのかな?まあ、紅玉には違いない。ケーキでも作るか。

 そのりんごをそのまま、今日まで忘れていた。冷蔵庫で、どうなってる?お昼から、ケーキでも焼こう。美味しいと良いな〜

 家の旦那様はコンポートが大好き〜私はほとんど果物を食べませんが…毎回買い物に行く度にイチゴやデコポンを篭に入れます。果物は夫の大好物です。

 実は果物苦手です。子供の時リンゴとみかんとバナナしかなかったからね。何ていうか食べ物の偏りが多くて食べ慣れてないものは食べない、チャレンジ出来ないタイプ。それから、最近判明したんだけれど、どうも生が苦手みたい。

 お寿司が食べたい〜と言うけど…好きなお寿司はエビアボカド、卵、エビロールも好き、焼き鯖も好き。これ、お寿司と言うけど生が無いじゃない〜焼いたり煮たりして加工したものが好きだったんだ。お寿司と一口に言ってもいろいろ有るね。

 リンゴもアップルパイを食べるかな。結局生じゃない…

 お昼から、林檎を切りますスパっと切れない。やっぱり新鮮なリンゴではありませんね。生で食べるのは…駄目みたい。もろもろしてる。私はピシッとしたリンゴが大好きです。

 なので、やっぱりコンポートを作ることにしました。皮を剥いて、その皮も一緒に少しの水で…はちみつ、お砂糖も入れてコトコト…煮ると言うより火を入れる感じ。ゆっくり20分くらい。

「美味しい!」

 旦那様が喜んでくれて、勇気を出して買ったかいが有りました。

 また、紅玉が取れだす時期になったら信州まで買いに出かけたい。新鮮な紅玉が食べたくなった〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る