第1話 異変
鏡花?「ん〜良く寝た!…?敦くん?」
朝目覚めたら、隣にはぐっすり眠ってる敦くんがいた。
自分は昨日敦くんを呼んだ覚えはないのに、何故か隣には敦くんがいた。
そうして何故か私の体には異変があった。
そう、本来私は182cmあるのに、敦くんよりも背丈が小さいのだ。
少なくとも異能が効かない私にとって薬を投与されたらほぼ終わりだ。
そう違和感を覚えながら鏡に向かったら 、
「…え?」
なんと鏡に映っていたのは私では無く、ポートマフィア元構成員(てゆーか私もだけど…)の泉鏡花だった。
「急いで着替えて、鏡花ちゃんと話をしないと…」
そう思い私は着物に着替えようとしたのだったのだが、着物はあまり着ないし、しかも女物の着物の着付けに慣れないし丈処理とか帯結び等正直うっとうしかった。
そうしてぎこち無いが何とか着替え終えた。
そうして私は敦くん宛の手紙を残し社員寮を探した。
見た目は違えど中身は私だ。
私の社員寮が何処か覚えてる。
そうしてピンポンをいっぱい押し、こう叫んだ。
鏡花(in太宰)「太宰さん!!」
そうして私は出来るだけ鏡花のフリをして自分の社員寮のドアを叩いた。
太宰(in鏡花?)「…え?鏡花ちゃん?めっちゃ着物…」
鏡花(in太宰)「それは…まぁ1人で急いで着替えたから…ね。」
私は何とか誤魔化そうと必死だった。
その時
敦?「うわぁぁぁあなんで私敦くんに!?」
鏡花(in太宰) (嘘だろ!?じゃあ私の中に入っているのは…敦くん!?)
嫌な予感がした。
そしてその予感は的中した。
鏡花(in太宰)「鏡花ちゃん!?」←事の顛末を知っている
太宰(in敦)「太宰さん!?」 ←中身を太宰だと勘違いしてる。
敦(in鏡花)「あつしくぅぅぅぅん!!」←中身が太宰なのを知らない
鏡花(in太宰)「ちょ、まっ苦しいから早く!!
私はまだ早死にしたくない!せめてなら…」
太宰(in敦)「このセリフ…太宰さん!?」
鏡花(in太宰)「やっと気づいてくれた…私は太宰治だ。」
太宰(in敦)「…じゃあ僕の意識は…」
鏡花(in太宰)「私の体にある」
鏡花(in太宰)「そんな事より、君たちの事の顛末を教えてくれたまえ。」
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