最近流行りのVチューバーをやっていた義妹に誘われたので出演すると.....。
アキノリ@pokkey11.1
何で!!!!?
神回
第一再生 俺はVチューバーに向いてないんだが
俺の名前は大和。
大和大我(やまとたいが)という。
17歳の男子高校生。
出来る事はまあそれなりのプログラミングと勉強ぐらいか。
そんな俺は再婚した相手の連れ子の義妹がVチューバーである事を知っている。
ずっと再生数で勝負しているかなり人気のVチューバー。
総再生数3000万回再生。
俺はそんな義妹の頑張りを見てから2年ぐらい前に手伝いたいと申し出た。
それから出演スタジオとかのデザインの手伝いをしている。
義妹がやっていた仕事を俺がやっている感じだ。
そんな時だった。
「ねぇねぇ。お兄ちゃん。Vチューバーやって出ない?」
「.....は?.....いやいやお前さん。冗談だろ。俺はいいよ。素人だし」
「だってお兄ちゃん髪上げたらイケメンじゃん」
「それはリアルの話だ.....ってか嫌だぞ俺は。声もそれなりに高くて汚いし。そもそも陰キャだし」
「良いじゃん。出ようよ」
ニヤッとしてくる美少女。
カナンというキャラクターになっているVチューバーの放送後にそんな事を言ってくる義妹。
そんな義妹の名前だが大和芽美という。
実は芽美がVチューバーになりたいって言ったのには理由がある。
確かに義妹は相当な美人だが。
それに似つかわない髪の色が真っ白なのである。
それで.....引き篭もりがちになっている。
人に髪の毛を見られるのが得意じゃないのだ。
既に3年近く引き篭もっている。
まあそれはそれでも良い。
人の人生を邪魔する気は無いから。
「まあお前が出ろって言うなら」
「うんうん。有難う。盛り上がるよ絶対に」
「そうだな。こんな俺で良かったら.....まあ出るよ」
「.....じゃあ先ずはアバターを作らないとね」
芽美に言われたのでアバターを作る事にした。
そんな感じでテキパキと準備は進んでいく。
技術力は計り知れないな、と思いながらだが。
それから俺は自らのアバターを適当に作る。
まあその.....これがこの後の事件に繋がるとは.....誰が予想したのだろうか.....。
☆
「じゃあお兄ちゃん。アバターも出来たし.....放送をしようか」
「そうだな。まあ宜しく頼む」
それから俺達はヘッドフォンを身に付けてから。
そのまま画面に向き合う。
そこではアバターがいい感じで動いている。
放送開始前のカウントダウンが始まり。
にぃこにぃこ動画には色々なコメントが流れていた。
そしてカウントが0になってスタートする。
「皆さん!こーんにーちわ!!!!!」
(うぉお!今日も威勢が良いね!)
(きゃわいい)
(俺の嫁prpr)
とかコメントが流れる中。
芽美はどんどんとシナリオと放送をする。
すると遂に俺の出番がやって来た。
今日はね!みんなに紹介したい人が居るの!、と芽美は笑顔で言いながら、だ。
俺は心臓をドキドキさせながらそのままヘッドフォンを身に付ける。
(え?紹介したい人?)
(彼氏だったりぃ?)
(勘弁してくれ。死ぬ)
そんなコメントが流れる中。
共同作業でこのチャンネルをクリエイトしている仲間です!
たーちゃんって呼んであげて下さい!、と紹介され。
俺のアバターが出てくる。
虎の様な感じのアバターだ。
(マジかよ!)
(がおー)
(すげぇ)
そして俺は律儀に頭を下げてから。
そのまま、初めまして。皆さん、と声を発する。
俺はその姿のぎこちなさに苦笑しながらも皆さんと精一杯頑張る。
面白く動画をこれからも作っていくんで。宜しくです!、と言うと。
(はーい!)
(有難うでっす!おっつー)
(おk)
という感じになった。
心臓がバクバクだ。
これは緊張するな.....芽美はいつもこういうのを平然とこなしているんだな、と尊敬の眼差しで思う。
それからまたカメラは芽美に向く。
そして、じゃあ今日のチャンネル放送は終わりです!有難うござました!、と言ってからそのままカメラをオフにする。
(有難う!)
(今日も元気貰えましたぁ)
(最後のサプライズが嬉しかった)
そんなコメントが流れてくる。
とても多い。
俺はそれを見て放送をして良かったな、と思う。
そして胸のドキドキを抑えながら義妹を見る。
義妹はニヤニヤしていた。
「緊張したかえ?」
「そうだな。でも出て良かった。みんな歓迎してくれたしな」
「一応、にぃこにぃこ動画って良い人ばかりでしょ?だから大丈夫だよ」
「.....ああ。有難うな。芽美。また機会があったら放送に出てみたいな」
「うん。出て出て」
拳をぶつけ合う俺達。
それから俺達はそのまま笑みを浮かべあってから。
そのまま今日は終わった.....のだが。
翌日になってどえらい事になってしまった。
それは.....革命が起きたのだが.....。
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