(本文2-2)〝クトゥルー神話〟

 例えば、魔皇アザトースやヨグ=ソトホースら邪神が旧神との戦いに敗れて幽閉されるのはキリスト教神話における悪魔サタンと神の闘争とその結末を思わせるし、クトゥルーに仕える魚神ダゴンは古代パレスチナでは神としてペリシテ人に崇められていた。風に乗りて歩むものイタクァはカナダ原住民の間では風の精霊ウェンディゴと同一視され、日本においても一部の学者たちが九頭竜神とクトゥルーの関連を主張している。蛇神イグとアステカの翼ある蛇ケツァルコアトルの関係、吸血神チャウグナル・ファウグンとインドの象神ガネーシャの姿形の酷似は、いったい何を意味するのだろうか。


 このように、それぞれの神話にはクトゥルー神話の影響(註14)がうかがえるのだ。




  註14 クトゥルー神話の影響――この

     記事を書いているライター氏は

     何か誤解をしているようだ。ま

     るで、クトゥルー神話を実在す

     る神話伝説のように語っている。

     だって、あれはH・P・ラヴク

     ラフトらが創造した架空の……

     え、違うの?





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