いってきます

最愛の人を失くした私は、ベッドの上で苦しんでいた。

止まらない記憶の映像を、なんとか止めたかった。

「エミリー」

そんな時、どこからともなく聞こえてくる声。

そう、名前はエミリー。

「エミリー」

髪は金色。

「エミリー」

愛する人を失くして苦しんでいるところに、頭に声が流れてくる。

そうか。

名前を呼ぶ正体がわかり、

私はそれに身を委ねることにした。

思い出す過去が、辛すぎるから。


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