ひたすらメスガキにわからされる話

黄昏のy

作品概要 & タイトル『太ってる』

 メスガキ。


 それは、毒舌でやたらあおってくる美少女。


 定義が合ってるかはわからない。


 だけど意味が通じればいい。


 この作品は、そんなメスガキの生態研究を兼ねた叙事詩である(叙事詩って言葉を使ってみたかった)。


 試しに書いてみます。


 それでは早速ご覧ください、どうぞ。


◆◆◆◆◆


タイトル『太ってる』



 最近、おっさんが女子高生に話しかけただけで事案として扱われることが多いと思う。悲しい世の中になった。


 助け合いなんて現代社会ではもはやハラスメント。


 俺は最近、道端でおばあさんが足をくじいていてもスルーするかもしれないと思ってる。


――実際に見たら手を貸すだろうけど。


 駅までの道を歩いている時、ソレは現れた。



「うっわ~! 油っぽいオッサンだ。――きも。シャツに汗染みててマジ無理なんですけど。こういうの生理的に無理~」


 少し離れたところでメスガキがこちらを見ていた。


 わからせたくなる。


 だが、話しかけたら事案の世の中。俺は必死に我慢した。にらみつけるだけにする。


「うっわ! こっち見た! けがれる」

「どうしたのあなた、大丈夫?」


 オバサンが通りかかり、メスガキとこちらを見ながらヒソヒソ話を始めた。


 いづらくなり歩き去ろうとすると、目の前にパトカーが。


「君、こんなとこで何してたの?」


 どうやら、既に通報されていたらしい。


 無事、事案になり○ちゃんのニュースに取り上げられた。

 

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