第28話 「荒れるサウジ王」
「サウジ王様
ダヴィデの居場所が判明しました。」
「何処にいるのだ?」
「先程までミカ王女が
ダヴィデと会い、彼の潔白を晴らそうと
説得を続けていたようです。」
「ダヴィデの潔白だと?
奴はアブラハ国の王位を奪おうとする逆賊ではないか!
何を今さら潔白を晴らそうと言うのだ?
ミカ王女はいるか?」
「先程戻ってきたようですが、どうやら酷く落胆しているようです。」
「ミカ王女を呼べ!」
◆
「ミカ王女よ!
お前は何をしに、ダヴィデに会いに行ったのだ?
逆賊の者を救おうなど、耳を疑う事を聞いたのだが!」
「父上!
ダヴィデでは逆賊ではありません。
彼は父が王位に在籍している間、決して謀叛を起こすような事はしないでしょう!どうかダヴィデに生きる道を与えて下さい!」
「ミカ王女よ!
お前はダヴィデに心惹かれているから
正しい判断が出来ないのだろう!
ダヴィデでは何処へ行った!奴を捕えるのだ!そうしないと我々王族の一族に居場所が無くなるだろう!」
「父よ!
ダヴィデの行方は分かりません。。」
「もうよい!下がっておれ!
急ぎ、ダヴィデの跡を終え!奴は荒野に入ると巧みに身を隠してしまうだろう!」
「父は本気なのか。。
何とか助けないと!でも恐らく父の手に陥る事はないだろう!私の力も、夢見のセツラがいる限り…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。