第4話 「鬨の声を上げよ!」
ダヴィデは鬨の声を上げた
すると蛮族の野党が潜んでいた隠れ家において、非常な恐れの霊が臨んだ
「何だ!一体何が起こっているのだ?
夢見の少女セツラを捕えてから・・どうも・・おかしい。
我々は神をも恐れない蛮族であり、人の命を奪う事さえ平気な素行の悪い者達の集まりだが、どうもいつもと勝手が違う・・・。
触れてはならない存在に手をかけてしまったような感覚があり・・感じた事がない恐れが襲ってくるようだ。。
しかも・・・先程から恐れの念が、さらに強まっていくようだ・・・」
「親方!どうも外が騒がしいですぜ!」
「鬨の声が聞こえたようだが・・敵が近づいている事は間違いない!
さぁ出発だ!邪魔が入る前に、早く少女を連れて、アーサー国の奴隷商人達との所定の場所へ向かうぞ!!!」
◆
「待て!ここを通す訳にはいかない!」
ダヴィデが蛮族の野党一味の前に立ちふさがった
「誰だ?お前は?
子供は引っ込んでいろ!!」
「そこにいる少女は、夢見の一族の少女だな?」
「何故それを知っている!」
「俺は、その子を助けに来たのだ!
少女を渡してもらおうか!!!!」
「何故!お前のような小僧の言う事を聞かなければならないのだ!
我々蛮族の野党を舐めるな!!痛い目に会わせるぞ!!!!」
「戦ってみれば分かる事だ!!
俺は決して負けない!!!剣を抜け!!!」
ダヴィデに恐れはなかった。
野党の一人がダヴィデに向かって剣を振り下ろすと、少年ダヴィデは、素早くかわし、野党の一人に勢いよく体当たりをすると、後方にいた野党を3人ごとぶっ飛ばしてしまった。
「親方!こいつ強いですぜ!」
「見れば分かる!!!!ただ者ではないだろう!」
「さて・・どうしたものか?
夢見の少女を連れていかなければ、我々の命が危ない!!
しかもこの少年の連れは、さらに腕が立つようで、仲間の大半が倒されてしまった・・」
「降伏しなさい!!
それがあなたがたの運命です!
あの方は、蛮族の新たな主になって下さり、あなたがたを全き道に導き、誇り高い戦士として取り立てて下さるでしょう!」
セツラは、蛮族の野党の親方に降伏を呼び掛けた。
すでにそうなる事が分かっているかのように、大胆に宣言するのであった。
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