わたしと母の交換日記

心に闇を抱えるもの

第一章交換日記の醍醐味

第1話日記の良さ

 なぜ母とわたしが交換日記を書くようになったのか。

 その理由はお互いのことをもっとよく知るためのものである。

 わたしは今日起こった出来事や感想を書く。

 母は仕事内容やその時あった出来事を書く。

 

 日記のいいところはお互い何があったのか、読むだけでわかるという点だ。

 前は日記を書く習慣はほぼなかった。

 日記を毎日つけることで、相手の思っていることや自分の考えも把握できる。

 わたしは短文しか書かないようにしている。

 どっちかというと長文を書くのがあまり好きでない。

 短いながらもできれば簡潔に書きたいのだ。

 読みやすさも必要だし、字が汚かったり、小さかったりすると読みにくくなってしまう。

 

 例えば昨日、わたしは父と一緒に畑仕事した。

 わたしは畑に肥料をまき、土の上にマルチをかける。

  「肥料をまくのは、作物が育ちやすくするため。」

  「土の上にマルチをかけるのは雑草が生えにくくするためだ。」

と父は言った。

 父は耕運機で土を耕して、作物を育てやすい環境を作る。

 あとは、敷いたマルチに三十センチ間隔で穴をあける。

 そこに豆の苗を植えるのだが、ポットをさかさまにして、ゆっくり取り出さないといけない。

 そうではないと豆の苗が崩れてしまう。

 わたしも植え付け作業を手伝ったが、うまくできなかった。


 といった感じで日記をつけていく。

 そうすると母は

  「父の畑仕事を手伝ってくれて、ありがとう。」と返事を書いてくれる。

 

 これも一種のコミュケーションの方法であるとわたしは思う。

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