(四)-4

 すると再度無線が入った。「狙撃ポイントが見つからない」とのことだった。

「HQからマイクへ。現場がわかるのはお前たちだけだ。現場へ向かえるか。現地で特殊部隊シールズを誘導してくれ」

「無茶言うな! 上院議員を手当てしている、他のチームは行けないのか」

「狙撃の瞬間を見ていない。頼れるのはマイクだけだ」

 ティムは舌打ちした。上院議員の方を見ると、アレンが黙り込んで首を振った。

「マイクからHQへ。議員が死んだ。こちらはこれより現場へ走って向かう」


(続く)

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