第17話つづき

このままの姿だと危険が及ぶ可能性があったので、角は変身能力で隠すことにした。

それにしてもさっき猛獣がいたのに、こんな所で人間がいて大丈夫なのだろうか。いや、あの女と男は背中に剣を持っていた。つまりは冒険者で猛獣狩りをしている、していたってことかな。

 俺は地面に穴を掘る手掘りスキルを獲得して手で土を掘った。

 いや、ツルハシとかで掘ってもよいんだけど、せっかく無限にスキルが作れるんだから、おもしろそうなスキルを作って損はないはずだ。誰もが手で土を掘ってみたいと思ったことが一度は必ずあるはずだ。いや俺だけか? そんなことないよな。と一人で思って土をもぐらよろしく掘って、洞窟を作った。

「おお、秘密基地みたいだな。まるで」

 俺はにやりと笑ってその場所を拠点とすることにした。

 スキルを新たに作ればたぶん豪邸とかはすぐに作れるんだろうけど、せっかく生まれてきて、寿命も無限だったから、なんか心躍るような冒険や体験をせっかくだからしてみたい。だから猿人のように一の位置から始めてみるのも悪くない。気分的な話だけどね。

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