第15話続き

現在のレベルは……、と。

レベルを調べてみると、1と表示されていた。

まあ、そりゃあそうだよな。赤ちゃんだしな。しかし捨て子っていうのもなんだかな。今更だけど。

 大人の姿ではあるけど、本体は赤ちゃんか。しかもレベル1。まあ、どんな風にも成長できるから楽しみでもあるな。

 その時、ぐるるるるっと、近くで猛獣のような声が聞こえた。

「なんか結構凶暴な動物の気配が」

 そして気配を感じた方を振り向くと、そこには虎のような生き物が。

「やばっ。こわっ」

 足が動かなくなった。急いで創造スキルを使って空中浮遊スキルを作成する。

「浮遊!」

 食べられる前に咄嗟に空中浮遊した。もしかしたら弱いモンスターの可能性もあるけど、見た目的に弱そうに見えないし、なによりレベルが1だし。

 鑑定スキル作成! 俺はさらに鑑定のスキルを作成した。

「モンスター名、形虎(ぎょうこ)レベル4肉食獣」と書かれていた。

「俺よりレベルは上だな。それにしても赤ちゃんのままだったら多分すぐに喰われていた」

 自分のステータスを確認したら魔法ポイントというのが1しかなかった。それは説明スキルを作ってそれを使ってみたら魔法を使えるポイントのことだと分かった。今現在使える魔法はない。浮遊はスキルである。スキルは体力を消費するらしい。調べてみると、だんだんと体力が減ってきていて実際に疲れてきて、腹も減ってきていた。

「このままだとじり貧だ」

 魔法作成スキルを作ることにした。

 魔法そのものは使えないが、作成スキルを使うと魔法が間接的に使えるようになるのだ。

 それを使って魔法を作成してみることにした。

「炎魔法を作ってみよう。急いで」

 下では形虎がこちらを睨めつけるように見上げている。俺が落ちるのを待っているのだろう。

 炎魔法を作ってみたら、火種という魔法を覚えた。

 しかし火種だけでは敵を攻撃することは出来ない。

 そこで、物質化が出来ないか考え、スキルを作ってみた。すると物質化スキルを獲得した。

 そのスキルで、油を物質化して形虎の上に油を垂らした。そしてその上に火種魔法を唱えた。形虎は激しく燃え上がった。そして焼け死んだ。

 敵を倒したら、経験値が入った。経験値をたくさんもらえるスキルを持っていたので、経験値がふつう貰える2倍もらえることが出来た。一気にレベルが3に上がった。

 説明スキルで調べたらレベルの上限は無限らしい。

 しかし、レベルが3というのはとてもうれしい。肉体的にも強化されているのが実感できた。

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