第10話二日目続き

永遠の時間が手に入った。男はとても喜んだ。男は自分の運転免許書を見た。

31歳、最幕明日男という名前が目に入った。

手鏡を取り出した。自分の姿が映っている。

「まだ老いる前にこの肉体のまま永久保存できるのはとてもうれしいな」

 しかし、運転免許書の更新やこれから年をとればとるほど、最高齢になればなるほど注目されることになるだろう。そうなったら不審がられてしまうだろうから、そしたら無人島やジャングルの奥地にでも行こうか。そして一人で暮らすかとか考えた。その予行練習としてここで暮らすのも悪くないかもしれない。

 病気にならない事、肉体的な老化もないことで疲労も感じることはなくなった。つまり24時間動いていても疲れない。それはマラソンをしても無限に走ることが出来る事と同じだった。まあ途中栄養はとらなくてはならないが。しかし動き続けることが出来るようになったのは大きかった。頭に小型のライトを付けて穴を掘り続ける。すると眠気がやってきた。

「眠気は襲ってくるのか」

 その日は眠りについた。

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