◎エピソードタイトルの元ネタ

『仮面ライダークウガ』作中の台詞より、やっぱり仁輔にはクウガが似合う……

◎エピソードの狙い

　諸問題への決着がついた上で、義花と仁輔の関係性をリブートする回。義花が見習いたい仁輔の在り方と、それを裏切らないために全力を尽くす仁輔の、魂の交流。

　今回はあれこれ語るのも野暮というか、義花が全部言ってくれていますね。RNシリーズの歌唱シーンもそうですが、何かに懸命に取り組む様子と共にモノローグや回想を特盛りにするのが僕の手癖として確立しつつあります。本作では「応援する」視点での熱量に着目しました。

　義花と仁輔の仲直りの仕方、どちらかが腑抜けてしまったら崩壊してしまうんですよね。二人が理想へ向けて努力し続けることが、新たな友情の前提になっている。口先だけ、理屈だけにさせないために、まずは仁輔が行動と結果で示して義花を奮い立たせる。

　どれだけすれ違った、ひどく傷つけられてきた相手だとしても。これまで愛してきた少女を、これからも友情を誓った幼馴染の期待を背負って戦い抜く――恋に純粋すぎた仁輔のタフさを存分に描いたつもりです。そして、千波の強さもできるだけ伝わるように。

　僕自身にこうした向上心・競争心が薄いので、そういうのも大事だよね～と思いながら書いてきた柔道パートでした。格闘技を調べて描写に反映させるの楽しかったです、いつか躰道（たいどう）を書きたい……！

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