4-1 子供の知らない親たちの話 ……の裏
◎エピソードタイトルの元ネタ
supercellの楽曲『君の知らない物語』っぽさはありますが、4-1~4-3には特に元ネタはありません。作品タイトルと同じ「~話」で続けています。
◎エピソードの狙い
ここから3話は真相開示ゾーンですね。それぞれが隠してきた事実や感情が一気に噴出していく、折り返しの山場です。
色々あってから女同士でくっつく本作ですが、その中でも「百合に厳しい」側面が強いのが咲子&実穂の話です。というのもこのペアは「子供の頃はお互いが一番だったけれど、大人になると彼氏/夫に入れ替わってしまう」という、百合好きが憂う構図になっているからです。
一方で、それが実穂の人生にとっては正解になってしまう――という点も強調しています。実穂のハンデとしては「他人に強く言えない女性」もありつつ、よりシビアに「家の経済状況による不利」があります。経済格差と教育の話は他エピソードでもしていますね。
結婚により引き裂かれる百合を描きつつ、結婚というシステムにより救われる人生の話もしている。この辺のバランスが僕らしさの一つかなとも思っています。
自分を律することで躍進してきた康信と、青春時代の感覚を引きずってしまう咲子、それぞれの生き方に触れる話でもありました。
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