回想③ 青すぎたバラ / 津嶋 咲子 ……の裏

◎エピソードタイトルの元ネタ


 かつては「不可能」の代名詞でもあった「青いバラ」より。後、Aqua Timezの歌詞には度々「青すぎる空」が登場しているので、その辺もイメージしつつ。



◎エピソードの狙い


 咲子→実穂への恋心が明かされたタイミングで、咲子が義花に抱いていた感情の開示を進めました。咲子が実穂を意識しはじめた年齢(=中2)まで成長した義花の、昔から一切変わらないベタベタな距離感。頭脳はとっくに年相応を逸脱しているのに、咲子に対してだけはやたら幼い……というバランスが、咲子の感情を揺さぶります。

 義花にとっては咲子を独占できるのが一番の贅沢であることとか、義花は自分に対する悪意に差別心で対抗していることとか。彼女の個性を押し出したシーンを書けて楽しかったです。


 そして明確に示された、咲子が仁輔&義花に懸ける想いが。これからの九郷家&津嶋家にさらなる波乱を巻き起こします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る