2-1 あなたにマッチ、できてるかな? ……の裏

◎エピソードタイトルの元ネタ


『仮面ライダービルド』作中のフレーズ「ベストマッチ」より。義花と仁輔の相性、あるいは義花とミラステ生徒たちとの相性。小説に理数系のトピックが出ていたのも、ちょっとだけビルドにマッチしている感。



◎エピソードの狙い


 結華梨からの義花&仁輔カップルへの反応を描きつつ、教室の様子をお見せしました。『カレママ』は高校生が主役である割に、普段の学校でのシーンが少なめです。この辺はRNシリーズと対照的かもしれません。


 後半で描かれたNPO団体ミライステップは『最愛なる小説家への恋文』でも登場していました。僕も大学生の頃、この手のボランティアには少しだけ参加していたのですが……思い出して恥ずかしくなるくらい、中途半端にしか関われてなかったですね。タスクをいくつも抱えてはいけない、というビターな教訓。


 ともあれ義花は、人に勉強を教えるのが上手くなった子です。勉強ができるのは元からだけど、人に伝わる工夫ができるようになったのは後からの努力の成果ですね。仁輔というタイプの違う友達と一緒に勉強する中で身についたもの、と言えるかもしれません。生まれつきの秀才だった義花の「教育」に対する姿勢も、本作の小さくない要素です。


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