12/14 ど正論
とりあえず次からもうちょっと優しく対応しよう。そう思ったがしかしどうも気分が乗らない。無法地帯ことツイッターでわあわあ騒ぐほうが性に合っている。
「まあいまどきの人って文章読まないっていうからね……」と、沙野先輩がしみじみと言う。
「文章でござるか……ツイッターはほぼ文章にござるからな……」
「ツイッターってそんなに楽しいの?」
有菜先輩がよくわからない顔をしている。さすがのギャルである。
「体質が合えば楽しいんだと思うよ。頻繁に変なアカウントにフォローされたりDMが来るのは面倒だけど……翔太くんはやってる?」
「俺そういうのクソめんどいんでやってないっす。インスタも周りはみんなやってるけど、そういうので繋がってないと友達じゃないやつはそもそも友達じゃないんすよ」
翔太氏のど正論が出た。コーラを飲みながら、翔太氏は続ける。
「友達っつうのは、互いにヤバいとき助け合える人のことを言うんじゃないすかね」
これまたど正論である。自分は、
「翔太氏には助けてもらってばっかりでござる」
と呟いた。すると翔太氏は、
「冬休みの課題やべえ量だったから、助けてくれ」と言ってきた。もちろん、と答えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます