第14話 初夏の夢

夢からずっと、目覚めないみたい。


午前6時。

湿った体に温まったい空気。

無音の世界で、目を覚ます。

霧の中に埋もれてしまったようだ。

起き上がって思考を始める。


もし、今日が何もない1日だったら。

変わらない幸せな時間を過ごせたら。

誰かに気を許すことは難しい。本当の自分で接することは怖い。そもそも本当の自分は何者なの。人はどうして一人で生きて行けないの。

物語に沈む度に問う。

また、ほら。

堂々巡りなのさ。

もう一度があるのなら。




それだけで夢から覚めてくれるのに。

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マイペースな日記。 なづき @306254197325

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