第三章祖父とわたしたちの家族の人生

第10話祖父の人生

 第三章では、祖父とわたしたちの家族の人生のことを書く。

 

 第十話祖父の人生と題して、祖父が歩んできた人生は決して楽しいことばかりではなかったと思う。

 苦労もたくさんしてきただろうし、苦悩もたくさんあっただろう。

 人生ってなんか奥深いなってわたしは改めて思う。

 どんな人であろうと人生は幸せなものばかりではないし、逆に生きていて、よかったなと思う瞬間もある。

 

 人との出会いや別れもそうだし、家族の死別やまた新たな命の誕生もそうであろう。

 祖父もいろんな人に巡り合って、生きてきた。

 その努力は決して無駄ではなかった。

 努力をすれば、誰だって報われると教えられた気がした。

 

 祖父にはいろいろお世話になったし、もっと恩返しがしたかった。 

 もっと親孝行しておけばよかったのにと後悔するときもある。

  

 祖父と一緒に家族で外出するときもあった。

 楽しそうに笑う祖父の姿が今でも脳裏に焼き付いて離れない。

 その記憶や思い出は鮮明に残っている。


 たとえもうこの世に祖父がいなくても、わたしは自分なりの人生を歩んでいこうと思う。

 そういう決意が人間を強くする。

 皆さんもだれかをなくして、でも強く生きなきゃと思うときはあるはずだ。

 だから人生を無駄にしてはいけない。

 生かされた命を全うすることが人間の使命なのだ。


  「人生そのものを棒にふるうことだけはしてはいけない。」

 と祖父に言われた気がした。 

  

 第十話いかがだっただろうか。

 重い話ばかりで大変恐縮だが、是非人生についてもう一度考えてほしい。

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