東京に行ったことのない人が東京のものを書くとこうなる

私は彼女に会うために東京のとある公園の近くへ来た。

彼女は、夕方から朝までこの公園で過ごしていた。


トイレの裏で待っているとき、声をかけられた。

「向井さん...ですよね...」

はい?と振り向くと彼女の姿があった。

彼女はコートを着ていた。

「あ、その服買えるようになったんだ。どこ務めてるの?」

「すぐそこの大手レストランです。一生働き続けることになります。」

「へー、よかったじゃん。」

「この服、小学校の時から使えるお金が大きく増えて、買えるようになったんです。」

「そうなんだ...思い起こせばあの時はまだ小学生だったかなぁ...」


あの時、それは私が会社員になってからすぐ東京の本部に派遣されてきた時だった。


//導入部分完成 2023/12/28 11:09 null;


私は派遣二日目の朝、支給されたホテルから散歩に出かけた。

途中、トイレを見つけて立ち寄ったのがこの公園だった。

多目的トイレの扉を開けると、「誰か」がベビーベットに横たわっていた。

「ヒエッ」

恐怖で言葉にならない悲鳴を上げ、その場に立ちつくした。

その直後、ガンッという扉の閉まる音がした。

ふと我に返り、「失礼しましたっ!!」とトイレから出た。


しばらく考えた。

「あの子は真冬なのに半袖でいる。風邪をひかないのか」

「あの子は小学二年生ぐらいだった。親が管理できないのであろうか」

「事件か事故か、その両方か」

「随分と長い間いたのか、それとも少しだったのか」

「もしこの第一発見者となった場合、まず自分が疑われるであろう。その時はどうするか」

「とりあえずホテルに戻ったほうがいいのではないか、いや、警察に通報したほうがいいのではないか」

「...」


「あ、おじさんここのトイレを使いたいんでしょ。私退くから使っていいよ。」

見ると、さっきの女の子が後ろに立っていた。

半そで短パンで、真冬の居間にそぐわない恰好をしていた。

服はところどころに茶色いしみがあり、一部が破れている。

顔も体も何週間も風呂に入っていないような感じだ。

おまけに体つきはまるで棒のようにげっそりとしている。

[トイレの花子さん]を思い出した。

小学校のころ怖い怖いと言っていた「あれ」だ。

「...もしかして...幽霊...?」

背筋が凍った。

通報するか、話を受け入れるか、逃げるか

三択問題だ。


「ねぇ、大丈夫?」

その機械みたいに無機質な声が彼女の口から放たれた。

重要な選択も時間の問題だ。

//2023/12/28 11:30 ホラー映画みたいになっているところを何とかしたい。(意図していない)

彼女が追いかけてくる。

「ねぇ、通報しないで、ねぇ、」

私は逃げることを選択したが、私は高校でも一番足が遅かった。

すぐに捕まった。

腰に手を回され、思いっきり地面に打ち付けられる。

「...痛い...」

「ねぇ、絶対通報しないでよ、絶対だよ、」

もう逃げられない、そう思った時だった。


「私は困っているの。」


その言葉が飛んできた瞬間、私の思考は止まった。


「えっ...?」


どういうことだ?と思っていると彼女は私から手を放し、倒れている目の前に座った。

「実は...私、逃げてきているの。私は親が怖くて逃げてきてるの。だから、通報されたら親につかまっちゃうの。だから、だから...」

私は考えた。

そのまま放っておくか、それとも助けるか。

二択に絞られた。

「うん。とりあえずおいで。」

ひとまずホテルへ案内した。


彼女が体を洗っている間、行ったこともないスーパーで何とか新しい着替えを調達してきた。

近くのコンビニで弁当も買ってきた。

しばらくして彼女は見違えるほどきれいになった。

数日間、いや数年分の汚れを落としたかのようだった。


「お風呂で体洗ったの、久しぶり。おじさん、ありがとう。」

おい、おじさんなんて...と思っていると、彼女はテーブルの上に置いていた弁当を食べ始めていた。

しかも自分が食べる分を。

//2023/12/28 11:53 Unexpected error: Unclear syntax where the '自分' argument is referenced.

さすがに止めようとしたが、そこでふと思った。

「この子は手や足が棒のようになっている。ということは、とりあえずご飯を食べさせたほうがいいのではないか」

...ほどなくして、ごちそうさまと声が聞こえた。


「ちょっと待って。」


私は子供を連れ去った、ということは誘拐犯として捜査される対象になったのではないか。


もうすでに遅い。

どうすべきか。


ひとまずこの子を元居た公園に連れ戻さなくては。

「ねぇ、公園また行く?」

「うん。ひとりで行けるから大丈夫。このことは絶対に言わないから。おじさん、またね。」

「うん。」


"うん"...?

おい、ちょっとまった、そういう問題じゃない。

「ねぇさ、これ絶対に言わないでよ。私が犯罪者になってしまうから。」

「うん。絶対言わない。」

いやいやそういう問題じゃない。

やっぱり通報すべきか。

「ねぇさ、これどうしたらいい?」

「前にもおんなじことがあったからこれでいいと思う。警察に呼ばれないように私も気を使うから。」

「いや待て常習犯」

「大丈夫だって。それじゃぁっ!」

そして彼女は扉から出て行った。

「終わった...ってかよく今まで事件に巻き込まれなかったなぁ。」

独り言のように呟いてもそれは変わらない。

汚れた衣服がここにあるのだから。


とりあえずそこにあった適当な袋の中に入れて、スーツケースの底に放り込んだ。

その時、不意に電話が鳴った。

「あの、東京本社です。装置CのEVAC OKランプが一向に点かないのですが...」

「あ、私行きますっ!」

その日はずっと忙しかった。


//2023/12/28 12:06 end. continue aborted.

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