タイトル...?そんなん知らないよ!
「ピリリリリッ...」
目覚ましの音で目が覚める。
枕もとのスマホを見る。
AM5:30。
LINEの通知が何件か来ていたが、それは無視。
もっといいものがあるのだ。
AM5:50。
朝の歯磨きと着替えを済ませる。
昨日作っておいた弁当をレンジに放り込む。
「ピッ」という音とともにターンテーブルが回り始める。
今更ながら、部屋の照明をつける。
まだ辺りは真っ暗だ。
朝のニュースをテレビで聞き流しながら、弁当を食べる。
AM6:03
朝の散歩に出かける。
町をただ歩くだけだが、この時間がなんとも爽快だ。
紅の空とビルの静けさ、たまに横をすり抜けていく車。
すべてが心地よい。
AM6:40
約40分の散歩を終え、家に帰ってくる。
もう家族は起きていた。
再びスマホのアラームが鳴る。
今度はLINEだ。
友達から「最終日も元気か?」と来た。
「おう!元気だぜ!」と返しておいた。
その後、夜に来ていたチャットを流し読みする。
AM7:00
学校に行く支度をする。
服を着替え、必要なものを確認する。
玄関にかかっているカギを取り、一言。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
ここまでが朝のルーティンだ。
AM7:40
「おはよっ!」
教室に入ると自分の席でみんなが待っていた。
「昨日のプリントなんだけど、あれむずかったよなぁ。」
「どこどこ?」
「日々課の9番。あの展開のやつ」
「あぁ、あれね。最初の段階で同じのを探しとけば楽だよ。」
「へー...やっぱり簡単だったのか...最後だったのに惜しい!」
たわいのない会話を楽しみながら、卒業式直前の朝を過ごす。
「あ、もう8時になる。」
三分前着席の声が聞こえ、席に着く。
PM1:10
先生の提案で黒板アートを描き始める。
授業の二時間を使っていいんだと。
クラス内の絵がうまい人が主導して、下書きを描く。
それまでに30分。
クラス中で意見を出し合う。
黒板という殺風景な物に、いかに心を吹き込むか。
先生も見たことのないような活発な議論がなされた。
それを"素"に、飾りつけをしていく。
クラス40人がそれぞれ一つずつチョークを持ち、黒板に描いていく。
下書きを終えたところで、また議論。
「ここのHAPPYをもう少し斜めに。」
「下のENDはもうちょい右に。」
「花びらはもっと散らして。」
改善点はまだある中、残り50分を切る。
早く完成させなければ。
下書きが終わったら、色付け。
度重なる議論の末、できたものは中学の最後の思い出。
その思い出を一人一人にL判写真として配る。
PM3:00
完成。
PM3:30
帰りの会を終え、それぞれが家へと思い出を伝えに行く。
自転車置き場での激しい会話の渦を突っ切り、帰路につく。
自分も友達に会い、一緒に帰り始める。
最後の思い出だと感じ、言葉を一つ一つかみしめながら話す。
明日で最後だが、明日はまた卒業のことでいっぱいだ。
途中、河原の草原で止まり、なぜ友達になったのか話す。
結局、だれも覚えてなかった。
こう笑いあえる日々もこれで最後だと改めて思った。
PM3:50
帰宅。
先に帰った弟から質問攻めに合う。
「どう?何か変化あった?」
「楽しかった?」
「卒業した?あ、まだか。」
たくさん質問を受けた後、まずは服を着替える。
その後、鞄から今日撮ったばっかりの卒業記念アートを見返す。
たくさんの感情がわいてきた。
PM8:00
チャットタイムの開始だ。
LINEを開き、一つ一つ返信していく。
PM9:00
風呂に入り、寝床につく。
PM9:30
明日のために就寝。
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