第7話
時を同じくして、暗闇の倉庫の中で銃撃音がこだまするのが聞こえた。
「ユヅ達も応戦が始まったようね……。ポポ、ここはまかせたわ。私は先に行く」
リコは立ち上がるとポポに背を向け、奥の部屋へと向かった。ゆらりゆらりと揺れるランプの明かりに一歩一歩近づいていく。
フッと明かりが消えたかと思うと、背後の暗闇から腕が伸びてリコの首をぎゅうと絞めつけた。
「ぐっ」リコは苦しそうにその腕を両手で押さえた。
「まさかお前が敵に回るとはな」
「あ、あなたは……」
リコの首に腕がどんどん食い込んでいく。
『危険:緊急解除』という赤いシグナルが左腕で点滅し始めると、リコの左腕から炎が噴き出しロケットのように発射された。
左腕は空中で反転すると、敵の後頭部めがけて突進した。敵はすぐにリコを離し、その攻撃を避けて後方に退いた。
左腕がリコの元に戻りジャキンと合体すると、リコはすぐに短銃を手にして連射を始めた。
カンカンという跳弾の音が反響する中、敵も銃を構えて応戦するが、リコはその弾を避けながら間合いを詰めていく。
敵を目前にすると、リコの頭部めがけて足蹴りが襲ってきた。リコはそれを右腕で払うと、左拳を敵の顔面に打ちつけたが、反対に敵の拳がリコの脇腹を貫く。
組み手をするように腕をぶつけ合い攻防の一進一退を続けていたが、最後は互いの顔に銃を突き付け睨み合った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます