第7話 戦慄
日記
2020年4月10日
これから三姉妹になる事になった。両親が再婚し、麻衣が家族になった。
戸籍上、私達は長女「麻衣」次女「亜衣」三女「芽衣」となった。
しかし、亜衣はトランスジェンダーだ。亜衣を次女と呼んでいいかは・・・。
今日、色々あって私達3人はとても親しくなった。
それは良い事だったのだろうか、それとも・・・。
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作者の想いを考え書き始めてから数日がたった。
私は順調に書き進めていた。
この作者は書く事を楽しんでいた。
この作者は希望を綴っていた。
この作者は生きる事を望んでいた・・・。
この作者は・・・ハッピーエンドを望んでいる。
「これを私が書いたの?」
独り言を呟いた。
私はこの疑問を拭えずにいた。
そんな疑問を残しながらも書き進め、
芽衣に書いた続きを見てもらっていた時の事。
「・・・うん。凄くいいと思う!」
芽衣は一瞬凄く驚いた顔をし、慌てて表情を戻し言った。
「もしかして何か思い出した?」
芽衣は心配そうに質問して来た。
「うーん。それが全然。でも書くのは少し楽しくなって来た♪」
何かに導かれる様に書き進めていた。
そして、それがとても楽しかった。
「そっか。でも何だか楽しそうで安心した」
芽衣は嬉しそうに笑っていた。
私はそのまま続きを書き始める。
そんな時、投稿サイトのコメント欄にコメントがついた。
『あなたはだれですか?』
・・・
どうゆう事だろう?
とても漠然とした質問だ。
私は私だ。
言い知れない不安が襲ってくる。
私は亜衣だ。
『どうゆう意味ですか?』
私は意味が分からず、コメントの返信に質問を書く。
暫くするとまた同じ人物からコメントが送られて来た。
『え・・・?だってこの作者は、もうどこにもいないはずなのに・・・』
・・・
その時、私の頭に電気の様な衝撃が走った。
強烈な頭痛と共に、
私はその場で泣き崩れた。
そう、私は亜衣だ・・・。
「亜衣お姉ちゃん?大丈夫!?どうしたの?」
芽衣の叫び声が響く。
私は全てを思い出した。
「麻衣は・・・死んだ」
ここで私は意識を失った。
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