応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第1話への応援コメント

    なんとなく山深い土地の話かなあと思ってたら、野川って固有名詞だったんですね。そう言えば、あのへんは東京にしては緑がやたら深くてなんなんだろうと思ってました(グーグルアースで中央線上空をフライトシミュレートしたときの感想)。
    民俗学的な知識が怪しい身なんで、一読してストンと落ちる読み方はできなかったんですが、今現在に日本古来の流儀で神様が里へ降りてくるとしたら、こんな感じなんだろうなと思います。ぜんぜん飾ってなくて、でもなんだかにぎにぎしいところがある。これこそニッポンのカミ、という感じですね。日常と不思議が渾然としていて、読むほどに奥深さを感じる短編です。

    作者からの返信

    中央線からちょっと南に下ったところを野川が流れています。もう少し下ると多摩川があって、野川は多摩川に合流します。東京も西へ行くと緑が多くなり、山間に入り込みます。山の向こうは山梨、埼玉、神奈川県。昔々、民俗学の本をちょっと読んだ時期があって、そういう話が好きなのですが、全然本格的に勉強したことはありません。今回もいろいろ調べてみて、怪しい知識で「まれびと歓待」の話を書きました。川を下って来るカミは、たいてい翁の姿をしているそうですが、それだとおもしろくないので(笑)。不思議を違和感なく受け入れる空気感を出したいと、常々思っています。お読みいただき、ありがとうございました。

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    こんにちは。コメント失礼します。
    相変わらずのとても好きな雰囲気のお話で、噛み締めるように読ませていただきました。
    朝霧の中の野川を橋の上から眺めるところは、頬や額にひんやりした水滴が当たるようでしたし、お店でのミクリさんとママとの会話中も、主人公は漫然と参加しているところに「あなたも一緒に」とピシリと指名されて、場面転換の唐突さに酔いが醒めるような気持ちになりました。雑木林のしっとりした空気と、弾けるカラスウリの仄かな光にもうっとりです。あぁ、良いなぁこの描写力。
    日常との境界をついうっかり超えてしまうような、素敵でユーモラスで優しい気持ちになるお話でした。(そしてお酒とつまみが欲しくなる……)
    素敵なお話を読ませてくださり、ありがとうございました!!

    作者からの返信

    過分なお言葉をいただいて、とてもうれしく思います。野川の朝霧を見たことはありませんが、youtubeの動画で見ました。お話を考えるのに、野川周辺を歩きまわったりして……これを書いた時の苦労が偲ばれます(笑)。主人公が川を下ってくるミクリと出会う、という書きだしがあって、この後どうしよう、と。結局いつものようにお酒を飲むことになってしまいましたが、ただ今回は直会という意味付けがあるので、ちょっと違う(?)かもしれません。締めくくりが、ちょっと駆け足で尻すぼみっぽくなってしまったなぁ、というのが自分としての反省点です。お読みいただき、ありがとうございました。 

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    神と人との関わりが現代的に描かれていて面白いなと思いました。お店で集まる直会も面白いですね。お料理もとても美味しそうで、お酒が飲みたくなりました!
    野川の豊かな情景も、リアリティを感じさせつつもとても幻想的で素晴らしかったです。

    作者からの返信

    あの辺りは湧水がたくさんあって、それらを集めて流れる川はとても澄んでいて、そうした水辺が好きなのでよく舞台にします。水辺は異界への入り口と言う話もどこかで聞いたことがあり、何か不思議なことが起こってもおかしくないかな、と。日常に不意に舞い込んでくる、不思議なことを書きたいと思いました。野川、ご存知なのですね。お読みいただき、ありがとうございました。

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    僕も昔、野川の近く(府中と小金井の境目辺り)に住んでいたので、当時の風景を思い出しながら読みました。
    「ハケ」と呼ばれる辺りは東京近郊と思えないほど自然が残っていますよね。キツネがいてもおかしくない位自然豊かな場所だと思います。
    ハケの自然や湧き水が流れる様子が綺麗に表現されているのが印象的でした。
    久し振りに、またあの辺りを散歩したくなりました。

    作者からの返信

    あの辺りにお住まいだったのですね。大きな公園もあって、川沿いには緑が多く残っていて、野生動物も結構いるみたいです。湧水とか小川のせせらぎとか、そういった風景が好きなので、思いっ切り作品に取り入れました。お読みいただき、ありがとうございました。


  • 編集済

    第1話への応援コメント

    コメント失礼いたします。

    新作通知を見逃していると思ったら、僕、sakamonoさんをフォローしているつもりで、してませんでした。フォローしたのは作品だけだったみたいです。武蔵野の応募作だったのに、読むのが遅くなってすみません・・・

    現実と非現実のあわいにあるというか、こういうお話は大好きです。そして、sakamonoさんはこういうのがうまいですね。この手のお話は、ちょっと失敗すると妙なファンタジーになってしまうのですが、そうならない匙加減がうまいです。さすがのsakamonoさんクオリティーでおもしろかったです。

    作者からの返信

    あ、いえいえ。そうしたところは適当に、ゆるい感じで読んでいただけたらうれしいです(笑)。今回は、いろいろ迷って着手が遅くなり、ぎりぎりの投稿になってしまいました。こういうお話が好きなのですが、もう少し俯瞰した大きな物語を書けたらな、と思っていて。でも結局、いつもの感じになってしまいました。「月下の宴」、おもしろく読みました。コメント欄を閉じられていたので、感想が書けませんでした。百閒的な幻想世界を堪能させていただきました。お忙しい中、お読みいただきありがとうございました。

  • 第1話への応援コメント

    読み始めてしばらくして「お?」と思って確認したらば、武蔵野文学賞応募作でした。

    主人公の住むアパートは野川に連なる崖を背にして建っている。
    という事は、野川の北岸のハケ沿いですね。
    であれば、朝、起き上がってカーテンを開けると野川が見えるのは、南側。
    昨日で暦の上では冬、それでも、朝6時半ならば、外は白々と明るく、そこに、野川からの川霧が立ち上っている。
    そこを歩いて来たのが、緑のジャージのミクリさん。

    直会(なおらい)というのですね?
    神様へのお供え物を頂くのですね?
    秋のひと日、チャーミングな神様と過ごす一日、そんな出来事も、ハケならば起こりそうですね。

    作者からの返信

    はい、その通りです。この辺りの地理にお詳しい方ですね。某企業の敷地内に野川の源流があって、地下を通ってきた水脈もハケの辺りから湧き出て野川へそそいでいる、という話を聞いて考えたお話です。読んでいただいた方に、風景が思い浮かべてもらえたらなぁ、という思いがあったので、読み取っていただけことがとてもうれしいです。「私」はあの後、わに屋へ戻ってミクリの食べ残しを食べました。神事の後のお供え物を人がいただく、直会です。丁寧な感想をいただきました。ありがとうございました。

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    ミクリ(ヤガラ)も不思議な姿形でミステリアスですが、こちらの水繰もエキセントリックで存在感がありますね。年に一度の楽しみは、ミクリとの再会と@sakamonoさんの武蔵野新作と言ったところでしょうか。きっちりと野川近辺の崖線(ハケ)の雰囲気も出てて、流石だなぁと徳利三本分を一気飲みしております。「地脈が通った標」なんてセリフを聞いちまったら痺れるしかありませんな☆
    とても面白かったです★★★

    作者からの返信

    今回、応募をどうしようかと迷った分、書き始めるのが遅れ、あーでもない、こーでもないとしているうちに、ぎりぎりになってしまいました。てきぱき、計画的に行動しないと、という反省もあります。素晴らしいレビューを書いていただき、ありがとうございました。説明不足で読んだ方に伝わったかな、という思いがあったので、レビューを拝見して「ああ、伝わったみたいだ」と、安心した次第です(笑)。あらためて、ありがとうございました。

    編集済
  • 第1話への応援コメント

    前半、いつもの@sakamonoさんの語り口よりちょいと軽快で、お? と思いました。好きです。こういうユーモラスな感じなの。後半はいつもの安定の@sakamonoさんで、それはそれで安心して読めるんですけどね。瑞々しくてかわいい掌編でした。楽しかったです。かわいいとは言え、相変わらず呑兵衛さんみたいですけど🍶
    それにしても時間見てびっくり(゚д゚)! いくら真打ちだからって、駆け込み乗車は危ないですからおやめくださいませ笑。

    作者からの返信

    かわいくユーモラスな感じに書き始めましたが、最後までそれをもたせることができませんでした。文章って固く書く方が書きやすいみたいです。どうもお酒のシーンをはずすことができないみたいで。何とかしなければいけない、課題のように思います。また飲めたらよいですね(笑)。今回、いろいろあって応募がぎりぎりになってしまいました。推敲が足りていなくて……。お読みいただき、ありがとうございました。