3‐8ご飯ときどき政治
即位の儀は九月にきまった。
今から約ふた二月後だ。細かな日程は後日公表される。
新たな皇帝はその時に決まるそうだ。異例だったが、内廷での諍いを避けることを第一に考えた策だろう。
「よもや、こんな時期に
豪商が盛大にため息をついた。
いつもとは違った
「
「皇帝陛下が崩御した時、
「だが、あの時の侵略については、
「
「俺も同じ考えだな」
現在の
「星辰様がたいそうご聡明であらせられることは周知の事実ですし、我等
話には耳を傾けつつ、妙は脂の乗った豚を鍋で泳がせ、野菜を巻いて頬張る。唐辛子と
(緊張感のある話の途中でも、旨い物は旨いなぁ。ついでに旨いものを食べると、頭がまわってくる)
「それなんですけど」
妙が声をあげる。
「
「摂政か、なるほど」
彗妃は女の身でありながら日頃から士族を取りまとめる役割を担っており、人望も厚かった。
「ふむ、それはよい考えですな」
豪商が唸る。
「彗妃には俺から提案してみよう」
「助かります。それでは引き続き、我等も星辰様を支持することができそうです」
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