最初に読んだ青い鳥文庫の作品が何だったかはもう定かではないのですが、とにかく青い鳥文庫が家にあった児童向け文庫の中では一番多かったと思います。

クレヨン王国シリーズにハマって全作揃える勢いで買ってもらっていたのが大きいですね。

クレヨン王国については別で書かせてもらおうと思っています。

富山和子氏の『森は生きている』、佐藤さとる氏のコロボックルシリーズ、トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズ、ローラ・インガルス・ワイルダーの小さな家シリーズ、川真田純子氏のアラビアンナイト、アラビア物語シリーズ。

特に『アラビアン・ナイト』と『アラビア物語』は天野喜孝氏の美麗なカバーと挿絵が大好きで、新刊が出るたびに買ってもらいました。

中学生になるころには段々と卒業していたんですが、それでも時々は読み返すぐらい好きでした。

今のアニメ絵の青い鳥文庫も良いですが、当時の三木由記子氏や村上勉氏らの絵も味わい深くて良いと思います。天野喜孝氏の絵はアラビアンナイトにぴったりで、ベールにから覗く切れ長の瞳がゾッとするほど綺麗で怪しげな雰囲気を醸し出していてすごく素敵だったんですよね。子供向けの本の挿絵にしてはセクシーだったような気もしますが……。

人気のはやみねかおるさんなどは私がもう中学生になってからだったので読んでいないのですが、妹達がＮＨＫ教育のドラマで夢水清志郎を見ていたのを覚えています。

自分が子供の頃からあった本が今も現役なのはほんとに嬉しいです。青い鳥文庫は一度絶版になったものも復活することもあるし、クレヨン王国なんかはクラシックスという形で三木由記子氏の挿絵バージョンも復刊してくれたりと、なんとも至れり尽くせりな……。

講談社さん、ありがとう、という感じですね。

ここまでシリーズや出版社で書いてきた思い出本シリーズですが、1つ1つ独立して取り上げたい本がたくさんあるので、次からは作品を私の思い出込みで紹介していこうと思います。