Brave Believer〜鋼の騎士〜【改訂版】

海色ベリル

プロローグ

 遥か昔、機械帝国として名高い大国エルトリアが、世界征服を開始した。日本を含めた世界のおよそ三分の二がその配下に置かれ、人々は残酷非道たる帝国に支配されていた。

 これに待ったをかけたのが、各国の権力者が集まり、世界解放を掲げる者達、すなわち叛乱軍はんらんぐんである。機械を駆使する帝国に対し、叛乱軍は人の力で帝国に立ち向かった。

 が、帝国には奥の手、すなわち最終兵器が存在した。人の形を模しながら心を持たず、冷酷に敵を駆逐していくその兵器を、帝国は《無心の刃》と呼び、畏怖されていた。


 そして、帝国皇帝ゼハート・ヴィ・エルトリアは、ついに世界制覇を成し遂げるため、最終戦争を起こすのだった……

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