第5話 大阪女のノリのよさ
7月の全国大学選抜選手権、女子団体戦の決勝戦の直前、コートの端で、3人の選手が肩を組んでポーズを決めて「イェーイ」なんて言ってます。これを見て、私はつくづく「関西人のノリのよさ」を感じました。
行け行け感があふれているのがいいですね、大阪人の女性は。
私は何度か、東京から夜行バスで大阪駅の近くのバスターミナル(大型バスが10台以上停められるような私営の駐車場)に早朝、降車したことがあるのですが、そこでは何人かの若い女の子が「降りましたら、左へ進んでくださーぃ」なんて叫んで交通整理をしている。それがまた、声がでかくて気持ちいいんですね。東京駅近くのバスターミナルと、ぜんぜん「元気度」が違う。
ですから、私は「大阪の女の子は元気があっていいねー」なんて声をかけると、向こうも「ハイ !」なんて言ってニコニコしている。
東京では、バスの停車位置とか乗降客の流れなんかをシステム化・規格化しているのですが、大阪の場合はかなり自由度が高いアーキテクチャになっている。柔軟性があるシステムというのでしょうか。
私は、冷たくて硬直化した東京スタイルより、かわいいお姉ちゃんが「おはようございまーす。こちらをお通りくださーい」なんていう「柔らかい雰囲気」の方が人間味があって好きです。
さて、この日本拳法の大阪女たち。
明るい・軽い(気さくな)だけではありません。
あの、関東の誇る青学の小澤さんを技術とガッツで上回ります。
どこの大学の、誰ととの試合だったか失念したのですが、
青学の小澤さんは、その長い足で回し蹴りを仕掛け、相手が怯んだスキにススッと近寄り、やはりその長いリーチの後拳で仕留めるというパターンが印象的なのですが、相手の関西女は、さすがに三つ子の時からやっているだけあって、小澤さんの回し蹴りをかわしながら、いいタイミングと間合いで、逆に回し蹴りを食らわせます。
小澤さんも「いつもと違うな」という感じです。
やはり、「格の違い」が出た試合でした。
さて、女子の団体戦で、今年は青学がどうでしょうか(立教は、7月の大会で怪我をされたキャプテンが、復帰できるかどうかわかりませんが)。
小澤・とまっちゃん、そして新入生の時、スキー・スノーボード部の新入生勧誘食事会に4回も招待されながら、結局、(何を血迷ったか)日本拳法部なんかに入部してしまったという、いかにも「青学らしい」シュールさの、食い逃げ女王○○さん。
大阪女のど性骨を弾き返す関東女のストレート拳法で、団体戦3位といわず、トップを目指していただいたいものです。
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