20話  入り組んだカン違いをする人

 「あれ~。あれ~、何だったっけ」という中途半端に思い出せない事項は、できる限り解消して死にたい。

 カンちがいもだ。


 『〇ニタリング』という番組を、我が家の殿と観ていた。

 「すごいな~。化けるね~」みたいに、殿が、ものすごく感心する。


 画面の右上横っちょに、

(MのうちのTVてれびは小さい。かつて、知り合いの未就学児童に「TVてれび小さいね」と言われたぐらい)そこに、『〇isa』『熱唱』と書いてあるのを読んで、殿は画面にいる人が〇isaだと思った。

 Mには、〇童よしみにしか見えないんだが。


 画面の右上横の小さな説明文を、Mは見る気もない。食事時にTVてれび観たいのは殿。Mは関心がない。しかし、このときは、画面の人は〇童よしみにしか見えないから。


「ちがうと思うよ」をくり返した。


 しかし、殿は「この人は〇isa」だと。

 東京には空がない、くらいに言い張る。


 そして、最後にネタバレがなされる。

 じゃじゃーん。〇童よしみさんでしたー。


「えー! そうなんだー!」

 ようやく、自分のまちがいに気づく殿。

「〇isa、特殊メイクして、〇童よしみに寄せてると思ったー!」


 こういう人は、絶対、他にもカンちがいして、そのまま死んでいく。





 ※芸能の方と歴史上の人物は基本敬称略です

  最初 番組名だけ伏字という謎対応していましたが

  公開ちょっとで お名前も伏字にしました

  こんな感じの謎対応 すいません

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