あく
バブみ道日丿宮組
お題:冷たい悪人 制限時間:15分
なにかで勝利したとしても、それが悪となることはない。
だから、悪人を殺したところで罪になるとは思わない。
名前を書いたら殺せる本なんてものはないので、ひたすらストーキングして隙を狙う。
マンションなんかは簡単だ。爆破してしまえばいい。無関係な人が死ぬかもしれないが、マンションに住んでる人間なんていいやつはいない。それは経験則が証明してる。
いっそのこと国会議事堂を爆破すれば、無駄な税金は減るかもしれないがあそこのセキュリティはやばい。とっぱできれば、寝てるやつを殺せるのに。
今はできない。
名を知られるわけにもいかない。
自分が有名になってしまえば、よりいっそう動きが遅くなる。
モブ。
名前のない誰かが一番だ。
殺す場所としてはトイレというのも実にいい。
逃げ場のない空間だ。護衛もろとも殺してしまえる。
体育倉庫でレイプされる女子学生のように、有効な一撃を与えることができるだろう。
もちろん、レイプするようなやつも殺す対象だ。
中学の頃、僕は逃げれなかった。
高校になって、ようやく痛みを与えることができた。
陰茎を切り取って悲鳴をあげる男性教師は今も覚えてる。
彼は未だに病院から抜け出せないほどに、塞ぎ込んでる。
私がお見舞いにいくと、元気になるのだからまだまだ長生きできそうだ。
会うたびに指を折るので、最近は手を背中に隠すことが多くなった。
弱くなった身体は少しの痛みでも激痛になるようで、皮膚をつねると鳴き声をあげる。
まるで獣だ。
私を犯すとき、たしかに獣であったが今のほうがより獣に近いのではないだろうか。
純粋に鳴いてる。
今はとある国会議員を踏みつけてる。
どんどん踏んでとこれまた鳴いてる。
収入はあるだけいい。
使えるものも増やしておきたい。
例え悪になろうとも、悪人を削除し続ける。
それこそが私が生まれてきた理由なんだと、つい思う。
あく バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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