第120話 ドラゴンの天敵がドラゴンってか。
ヒャッホー!!
めちゃくちゃ飛ぶのが楽しい!!
この風を切る感じ?それが気持ちいい。
なんで人間は飛べないのか不思議に思う。
俺……ドラゴンになってよかった……!!!
初めて本気でそう思った。
飛ぶの、楽しい♪
飛ぶの、楽しい♪
飛ぶの、楽しい♪
変なやつに目を付けられるまでは。
灼熱ノ鳥 Lv42
いや、変なやつに目を付けられたんだけど?
名前的にサンバードの少し前のやつかな?
だとしたらめちゃくちゃヤバいんだけど。
だってサンバードは鑑定自体が出来なかったからね。
こいつのステータスはどうなってる事やら…………
…………ん?ステータスを知りたいなら
でも、俺は知っている。
敵に俺の存在がバレている状態で鑑定を使うと怒らせてしまう事を!!
鑑定を使う前と使った後で魔物が興奮状態になっている事が最近分かった。
だから使えないんだ!
もし、こいつが本気を出してきて俺の事を襲ったら?
絶対死ぬ!
だってアイツは手を抜いて飛んでいるのにスピードが俺と同じぐらいなんだぜ?
ホント理不尽。
…………もし俺がこの状態で身体強化を使ったらめちゃくちゃ速いんだろうけど……あいにくそんなものを使ったらまともに飛べなくなる。
やっぱり駄目だな。
修行が足りない。
……何故か、身体強化より鬼化の方が俺の体に合ってるんだよな。
なんでだろう?
タロさんのおかげかな?
いつまでも凄いな、タロさんは。
よし!
鬼化を使ってやる!!
鬼化 発動!
俺が鬼化を発動した瞬間、少しだけ不安定になったが、それを上回るスピードを出していた。
……うん。はっきり言って強すぎるね。
だって俺の事をずっと追いかけていた鳥なんて目を点としているもん!
…………そうだ。この状態でアイツに攻撃を仕掛けてやろう。
俺は鳥を攻撃しながら、鳥の周りをぐるぐる回った。
や〜いや〜い!お前なんかには手が出ないだろうな!
雑魚め!
ばーかばーか!
くーそくーそ!
う◯こう◯こ!
俺のしょうもない言葉が通じたのか、鳥の俺を見る目が明らかに変わった。
…………あれ、もしかしてヤバい?
さっきまで俺がボコボコにしていた鳥のスピードが、徐々に上がっていっているのだ。
それも俺のスピードを追い抜かんとするほどに。
あ、やべ。
絶対怒らせたらいけないやつを怒らせた。
取り返しつきませんかね?
……そうですか、つきませんか。
なら死ね。
俺は鳥が変なことをしてこない内に大量のカマイタチをお見舞いしてやった。
こういう速い敵には風魔法が有効なんだよなぁ。
…………いや、もっと有効な技があったじゃない。
……そうだ、新技を披露しよう。
俺は、その場に留まった。
必殺技を放つ為に。
でも、それを鳥が見逃すはずがなく…………
俺は一方的に殴られていた。
グハッ………………よし、行ける。
死ね!
「雷鳴!!」
俺がそう唱えた瞬間、巨大な雷が鳥を貫いた。
《灼熱ノ鳥を撃破しました。636300Expを獲得しました》
よし!倒せた!!
…………けど、一つだけ悲しい事が起こりました。
俺が雷鳴を放つ為に全力を出したため、今…………………
絶賛落下中でございます。
ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
ぐちゃ……………………
地下に広がる海の中で、鈍い音が響き渡った…………
ーーーーー
下層、地竜の巣
いや〜、めちゃくちゃヤバかったわ。
だって鳥に攻撃された時のダメージより、地面に落ちた時のダメージの方がすごかったもん。
床にめちゃくちゃでかいヒビが入ってたからね?
流石にびっくりしたわ。
まぁ、ちゃんと木材は持ち帰りました。
よし!トイレを作っていこう!!
ーーーーー
よし!完成した!!
完全木製のトイレ!
……いや、汚物がつく所は石製にしたよ?
そうしないと木がすぐ腐るもん。
ちゃんと流せるようになっていて、魔法で水を出し、トイレの横にあるこの箱に水を入れると…………あら不思議、ちゃんと流れるようになっています。
…………ん?流れた後はどこに行くのかって?
……………………世の中には、知らなくて良いことも沢山あるんだよ?
そんな事は置いといて…………ちょっと俺のステータスを見て?
名前 レオン・ドラグノフ
種族 雷竜
レベル 23 21up
HP 54220/68920 14600up
MP 69910/87400 17390up
筋力 71490 15200up
耐久 70948 15350up
魔力 73694 15740up
速さ 70348 14900up
知力 67620 14000up
精神力 151000 20150up
5
スキル
鑑定|6 1up
雷魔法|7 1up
四属性魔法|7 1up
無属性魔法|7 2up
四属性耐性|9
竜武
龍爪|5 1up
龍鱗|5 1up
龍牙|5 1up
飛行|5 2up
毒耐性|5
酸耐性|5
麻痺耐性|2
物理耐性|6
視覚領域拡張|3
感覚領域拡張|3
聴覚領域拡張|3
高速演算|3
思考加速|5
気配感知|4
HP自動回復|5 2up
過食|9 max
悪食|8
怠慢|7 2up
耐久
暗視|9 max
魔闘法|4
鬼門法|9
鬼化|8
小型化|4
■類■■ノ記憶
称号
『■類■■ノ記憶ヲ■つ者』 『龍に達した者』『死者との友情』『鬼神の孫の加護』『ドラゴンスレイヤー』new『ドラゴンの天敵』new
うん。
明らかにドラゴンが手に入れていいものじゃない称号がありますね。
ドラゴンスレイヤー。
俺もドラゴンなのにね。
ドラゴンの天敵
俺もドラゴンなのにね。
効果は大体どちらもおんなじ。
ドラゴンスレイヤー
ドラゴンに対する攻撃力向上
ドラゴンが自分に対する警戒心向上
ドラゴンの天敵
ドラゴンに対する攻撃力向上
ドラゴンが自分に対する警戒心向上
ドラゴンが自分を発見した時の逃走率向上
うん。
どっちかっていうとドラゴンの天敵の方がたちが悪い。
この称号を入手してから、すこし下位の竜を見つけた時にめちゃくちゃ逃げられたもん。
……まぁ、その時は意地でも追いついてボコボコにしたけどね。
…………あ、そうだ。
これは人間界の情報なんだけど……
ドラゴンスレイヤーの称号を持つ者には盾突いたら駄目らしい。
めちゃくちゃ強いからだって。
前、エレンがドラゴンスレイヤーの称号を持つ人と肩がすれ違ったんだけど、その時にその人がめちゃくちゃヤバい圧を出しながらキレてきたんだよね。
…………ま、エレンはなんなくボコしたんだけど。
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