第25話 エレンが来た理由
「なんでお前がここに!?」
「まあまあ、その話はまた後で」
後でじゃなくて今聴きたいんだがな…………
「まずこのゴブリン達を片付けなくちゃいけないでしょ」
「……そうだな。もうひと頑張りするか!」
よし!頑張る「あ、大丈夫だよ」…………え?
「はい、火の玉どうぞ」
「ギュギャアアアァァ!!」
…………すごい。俺の出る幕がない……
あのゴブリンの群れを一撃ってどういう事?
もうチーターでしょ。バグってるよアイツ。
「ふぅ、片付いたかな?」
「すごいなお前」
「……まあね。伊達に邪神を追い払ったわけじゃないよ」
「邪神!?」
邪神を追い払っただって!?そりゃあゴブリン達なんて一撃だわ。
………………でもなぜだ?少し悲しそうな目をしていたのは…………
「別に一人で追い払ったわけじゃないよ。そしたら流石に人間やめてるから……実際ほぼ人間やめてるけど」
結局やめてるんかい!……でも何故だ?
「何でエレンはそんな強いのに俺のことをきにかけているんだ?何気に俺を転生させてくれるきっかけをつくってくれたし」
普通そんな強いやつが俺みたいな雑魚に興味ないだろう?
「……君は僕が知る限り初めての転生者だ。面白いおもちゃ…………面白い人間だと思ってね」
今おもちゃって言ったな!?言っちゃったな?
「まぁとにかく、面白そうな人間をほっておけなかったって事だよ」
ほんとにそうなのか〜?……まぁいい。
「で、何で俺に会いに来たんだ?」
「え〜、別にもうちょっと話をしたって…………わかった、わかったからそんなにらまないで」
別に睨んだつもりはなかったんだけどな。……多分自然に出ちゃったんだろう。
他意はない、他意は。
「今日君にあった理由は…………ズバリ!君に魔法を教えようと思っている!」
魔法?
「別にそれならイオさんに教わってるが?」
「う〜ん……アイツはね、魔法の腕はあまり良くないんだ」
そうなのか!?
……俺イオさんに魔法勝負で0勝全敗なんだが?
「今の君なら負けるが、あと数年経ったら勝てるようになるだろう。あと、アイツは魔法を教えるのがあまり上手くないしね。実際見てて思うと」
へ〜。そうだったのか〜。
「じゃあお前は魔法の腕がいいって事ね」
「そゆこと。……多分レオンをこの森に行かせたのは魔法を実践で磨いてほしかったからじゃないかな?そのおかげで新しい……なんだっけ?「鬼炎化」……そうそう鬼炎化を習得できたじゃない」
……まぁそうだな。イオさん意外と真剣に俺のことを考えてくれていたいんだな。
「じゃあ早速魔法を教えていくよ〜!まずは身体強化魔法から!……それで何か質問ない?」
質問か〜?
あると言ったらあるし、無いと言ったら無い。
「別に魔法に関しての質問じゃなくてもしいよ。僕はどうしてイケメンなのかとか、僕はどうしてそんなにイケメンなのかとか」
そんなん聞かね〜よ!イケメンよ!爆発しろ!……まぁ俺はこれからイケメンになる可能性はあるが。
う〜ん。質問か〜?
「じゃあ何でエレンはそんなにウザイの?」
「パス」
「……じゃあエレンの恋愛経験は?」
「パス」
「…………じゃあエレンの経験人ず「パス!!」……わかったよ」
う〜ん。なんか質問か……
「エレン?なんでお前は俺に生きたい理由を聞いた?」
「……それは、君が成長しがいがあるかを聞きたかったためだね」
へ〜そうだったのか……
「本当は違うが……」
「ん?なんか言ったか?」
なんかボソッと聞こえた気が……
「ううん。何でも無いよ。他に質問はある?」
なんかあるかな〜?…………
「じゃあ…………エレンの生きたい理由は?」
「生きたい理由か〜「言え」……なんだろな〜」
ちょっとエレンを真似して言ってみた。あの時ホント怖かったんだからな!?
(五話参照)
「僕の生きたい理由か〜」
さあ、イエイエ!
「僕はね…………会いたい人達がいるんだ。それと殺したいやつと」
ん?
「…………ちょっと、僕の昔話をしよう」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
エレン、昔話編に突入します。多分すぐ終わります。(多分)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます