第2話 俺とは


俺の名前は東海とうかい 秀人しゅうと。実はこう見えても頭がいい。

小説ではどうも見えないが……


学校のテストではいつも100点〜95点ぐらい。成績はいつもオール5。

しかも東大に入る事が決定している超エリートだ。


そんな俺にも家族が一人いる。

弟だ。

…一応、毎日虐待をしてくる親がいるが、あいつらは家族じゃない。


弟の名前は東海とうかい 秀也しゅうや。いい名前だろう。

弟は俺に似つかないぐらいかっこいいし、運動神経だって抜群だ!


…………いや、俺だって運動神経抜群だよ?何か外国から勧誘が来るぐらい凄いよ?

でも、俺が目立てば親の虐待がバレるからと言って親がそうさせてくれない……

悲しいね。


俺は弟が居たから虐待に耐えれた。

……まあ、弟を人質に取られていたと言うところもあるが。

それでも、弟の存在は大きかった。


小さい頃、弟も虐待を受けていた時があったのだ。

その時の弟はずっと泣いていた。


産まれて数年しか経っておらず、右も左も分からない状態で……そんな事をされていたら泣くに決まってる。

だから俺は、弟を守ると誓った。


けれども、幼少期からの虐待に耐えるのも限界が来ていた。

だから俺は前々から弟に「一緒に逃げよう」と誘っていたが、弟は、


「無理だよ。逃げられっこない。」


の一点張りだ。


………そんなことはないと思うけどな。あいつ100m走10秒台だし。

もう陸上選手かっつうの。


でも突然弟が


「一緒に逃げよう!」


俺は東大にいくことが決まっていたがそんなことは関係なかった。


俺達は必死に逃げた。

最初はうまく行った。でもなんでだろうな。
























東京スカイツリーの窓割って落ちたのは。

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