婿と丼
ナカツ
第1話 雪江と真一
五月一日、メーデーに参加した真一は、城址公園で解散後に、配られたパンと牛乳で昼食をして,五日まで会社も夜学も休みなので,本屋などぶらぶらして、給料も貰ったばかりなので、下宿のおばさんに、バナナでもお土産に買っていこうと思い、駅前にあるバナナ専門店に入った。
夕方四時一寸と回ったころだった。店内にご婦人が三人いた。
真一はまだバナナを食べたことが無かった。子供のころ乾燥バナナしか食べたことが無く、最近バナナは出回ってきたが、高値の花だった。昭和も29年だった。店内にはバナナがずらっと並んでいてびっくりした。店の奥には、はいらず、入り口のところで、迷っていた。
そこに一番若い三十前後のご婦人が寄ってきた。真一に、学生さん、私が選んでやりましょう、と親しく声がかかった。真一は、こんなに一杯あっては、どれがいいのかわからなかったのです。お金もないし贅沢で、今日は買うのはよそうと、思っていたのです。と言った。
奥にいたご婦人も、真一の方に近寄ってきた。 そうしたら若いご婦人が、真一の左の腕に手を回し、外に出ましょうと強引に店を出た。
今日は、私が買ったのをあげますと言って、店の南側にある細い道を通り次の角の喫茶店に腕を組んだまま入った。
ご婦人は、学生さんよかったね、といった。あのご婦人たちは旦那さんが、戦争で帰ってこず、バナナが旦那さんの代わりなの、時々一緒になるから名前は知らないが顔見知りなのよ。だから私はあなたを守りたかったのよ。
そうしてコーヒーを頼みトーストも注文した。真一は、そうだったのですか、ありがとうございました。
ご婦人は自分のことを名乗った.雪江、というのと教えてくれた。学生さんはと言われたので、真一です。と名乗った。
雪江は、真一のことを、根掘り葉掘り聞いた。親兄弟はなく、遠い知り合いの鴨宮の寮にお世話になっている。夜学三年の十八歳この五月中が来れば十九になると、まだ好きな人もいないと言った。
雪江も今は独り身だと言った。真一はこの人芸者さんではないが、普通の奥さんとは一味違うと感じた。そして着物が似合うきれいな人だった。
コーヒーが運ばれて一寸とためらっていると、ここは私のおごりだから安心して飲んでと言われた。真一はこんなところでコーヒーなど飲んだことが無かったので、一寸と大人に成ったような気がした。おいしかった。
雪江は先ほど求めたバナナを出して、三本ついている房から、一本分けてくれた。五寸ぐらいある大きめのバナナだった。
真一は、言われるままバナナを丁寧に噛みしめ味わって大事に食べた。
雪江はそれを見て嬉しそうだった。このバナナが、二人を結ばせる、ことになるとは、真一は知るよしもなかった。雪江は、もう真一を離さなかった。
コーヒーを飲み終わったころ、雪江は、ピースを取り出しうまそうに吸い出した。そして、真一さんは女の人と遊んだことがあるのか、と聞きだした。
真一は、俺、結婚する人と結ばれるまで,童貞でいたいのです。といった。
雪江は、真一さんは真面目なのだね。どんな女のひとがいいのですか、と言ってきた。真一は、俺が働いて結婚できるまで、まだまだだから、考えてもみないです。強いて言えば、奥さんみたいに、着物の、にあうひとがいいのかな。でも縁がなければと、いいますから、でも奥さんと出会ったのも、何かの縁というのですかね。今日は御馳走さんでした。 と言って帰ろうとしたら、バナナ美味しそうに食べていたから、よかったらもう一本召し上がれといって、皮をむいて手渡してくれた。真一は、バナナがこんなにうまいとは、大事に少しずつ含んで食べた。
雪江は返したくないらしく、真一にタバコ吸うかと聞いてきた。真一は、たまに隠れて吸います。と言ったら、雪江は自分で火をつけて、口紅のついたピースを渡した。真一はわたされた煙草をくわえて吸った,一寸とふらっとしたが、うまかった。雪江は嬉しそうに真一さん私の紅の付いた煙草を吸ってくれたと。
雪江は、今度は私の言うこときいて、と言って真一の左手に手を重ねた。
雪江は、あんたが食べたバナナは、私と、母の為に、お店の主人に特別に選んでもらったものなの、だから真一さんがもっているバナナで責任とってもらいたいの、と言って真一の大事なところに手を乗せた。
真一は、吃驚してどうしてと雪江を見た。
雪江は、今日は私の言うことをきいて、あのバナナは高くて、あなたには買えないの、さっき湯本の旧道にある旅館を予約したので、一緒に来てと、言って真一さんも、寮の方に今日友達の家にとまるとでも連絡しといてといい、このお店の精算をしに、席を立った。外は薄暗くなっていた。
物静かな旅館に着いた。旅館の女将と知り合いみたいだった。
この旅館は、雪江が十六歳の時、女になった宿で、囲われの身になってからの定宿だった。
奥の離れの、みやび、という落ち着いた部屋だった。
学生服をぬいでさきに一風呂あびてと言われ、張り出した部屋付の岩風呂に入った、出ると下着がなく、雪江が洗濯したらしい、浴衣に着替え丹前をはおり、廊下を通り座敷に戻るとき奥の部屋には布団が敷いてあるのがみえた。
浴衣に着替えた雪江がおかみと親しく話をしていた。
女将が、雪江にいい方じゃないですか。と冷やかし気味に言った。
雪江は,亡くなった主人が、あの学生さんを引き合わせてくれたみたい。今日何となくいい日になると予感があったの。いままであたしは専務の未亡人だと言って、誰もよせ付けなかったのですが、あの人に偶然会って、あたしはドキッとして,離してはいけないと、体当たりで、連れて来たのと言った。 女将は、よかったですね、おめでとうございます、お二人でこれからもごひいきに,と祝いの膳が用意された. 雪江と真一の二人だけになった。
真一は、もう引き返せない、これからどうしていいのかわからなった。
雪江は、うれしそうで、真一さんは体がいいのだから、一杯食べてと、自分の分を真一に分け与えた。真一はお酒が弱く真っ赤になっていた。雪江はお酒が強く、用意されていた分、からにした。
真一は,鯛の尾頭付き、お赤飯を全部平らげた。
お膳が片付けられて、夜食も用意してくれた。
真一は、お茶を飲みながら、少し酔いもさめてきて、雪江に、自分の財布を差出て、あとはお願いしますと頭を下げた。到底足らないことはわかっていた。
雪江は、真一の素直さが嬉しかった。
雪江は、真一に、もう一度お風呂に入ってきなさい、そのあと私が入るからといった。真一は二度目なので,サーと浴びて出た。
雪江は、真一に、奥の部屋で先に休んでいて、と言って小さな岩風呂に行った。
雪江は、化粧をとり,鏡台の前に座り,髪を直していた。
雪江は、素の顔で寝室に入り、正座して、真一と向き合った。真一にあんたの体を見ておきたいの、裸になってそこに立って。と言って自分も浴衣を脱ぎ、きちんとたたんで衣裳箱に入れた。
雪江は自分も、たって裸で向き合った。雪江はこっちへ来て、と真一を寄せた、抱き合うようにして,雪江は一寸背伸びをするようにして接吻をした。
真一は少し震えていた。 雪江は嬉しくなり、舌を入れからませた。若い真一の体の臭いがたまらなかった。
真一は、なんて甘いのだろうと感じた、少し落ち着き、今度は雪江を強く抱きしめた。雪江も力を入れて真一の背中を引き寄せた。暫らく立ったままでいた。
真一は、この後どうしていいのかわからなかった。
雪江は、真一を仰向けに寝かせ、口付けしながら体を舌で愛撫していった。それは雪江の旦那にいつもしていることだった。雪江は旦那が六十歳の時囲われて子供を授かり亡くなる十年間愛撫を仕込まれ身についていたものだった。
真一の物は緊張して萎縮していた。旦那にしていたとおり、愛撫していったら、
若いからかみるみる固く元気になっていった。旦那より生きよいよく感じ、もう大丈夫と雪江は安心した。
雪江は、真一に、今度、私がしてあげた通り愛撫して、と横になった。
真一は、唇を合わせそしてうなじから乳房へ、舌を這わせていった、乳首を含んだとき雪江の体がピックと動くのを感じた。雪江は真一の頭を両手で押さえ乳房に引き寄せた。雪江は愛撫がこんなに感じるものだとは、初めて知った。いつもはしてやるもので,してもらったのは初めてで新鮮だった。
真一の舌がしげみに,近ついた、雪江は一寸恥ずかしかったが、少し股をあけた。しげみをかき分けて、口をおしつけて、舌が陰部を愛撫しだした。
雪江は、初めての体験で、親にも見せない愛の谷間を真一にすべてさらした。
一瞬、真一に老いたら下の世話をしてもらえると、頭をよぎった。
雪江は、真一の頭を押さえていた両手で今度髪をつかんだ、気持ちが良くなるたびに、髪の毛を強く引いた。その都度真一の舌は、激しく動き吸ったり押し当てたり、雪江の手の力に合わせた。髪の毛をすごい力で引くと同時に体が突っ張り、びくびくと痙攣して力が抜けた。暖かいぬめりの液がわき出て真一の口にも入り,呑みこんだ。と同時に真一も、いたいくらい勃起していった
真一が迷っていると、雪江が入れていいのよ、と言って膝をひらき立て、右手で導いてくれた。真一は亀頭から、いきり立った男根をもとまで呑みこまれたと同時に、奥の深さに女体の神秘を知るのであった。
今さっき会ったばかりの二人が、なぜか自然に男と女の関係になるのであった。
雪江は、真一の勢いのある男根をもっともっと奥に引き入れるため、開いている両足で真一の腿の後ろを力強く引き寄せた。そして真一は誰にも渡せないと、もう離れ無いようにと、完全密着したのである。
真一は、膣の襞に締め付けられ、その気持ちよさに腰をふってみた、雪江も真一の裏腿を絡めた両足で奥に奥にと引き入れた。真一は千ずりよりも気持ちよくなり十回もふらずに頂点に達し,どくどくどくと脈をうってありったけ射精してしまった。男にしてもらい。雪江をみたら、閉じた瞼と顔はきれいだった。
雪江は、亡くなった旦那の三回忌を済ませて区切りがついたので、これからの生活で誰かいい人に巡り合わないかな、と思っていたところへ、真一とめくり合い、旦那が会せてくださったのだ。と1人で勝手に決め込んだ。
雪江は、真一をもう離さないと心に決めて、真一に今日は二人の結婚初夜になったね。と言ったら、
真一は、奥さん俺まだそんな資格無いです。と言った。
雪江は、真一さんは、はじめに結ばれる人と、結婚するのだと言っていたのでしょう。私はそのつもりで結ばれたのよ。いま私の体にあなたの精と、血がいっぱい入ったのです。もう他人じゃないのです。
雪江は、これで二人は誰にも言えないが秘密の夫婦です。あなたはもう私のものです。私はあなたのものです。今から私のこと、さん付けはいりません。真一さんのことは、あなた、と呼びます。
雪江は、真一に、私には中学一年生の娘がいます。そして五十歳前の母が居ります。終戦直後、駅の近くの家にいたのですが、娘が近所の子に妾の子と馬鹿にされたので、旦那がローカル線の沿線の静かなところに,家を建ててくださったの。二年前に旦那が亡くなって、今、女だけの家で三人暮らしていると教えてくれた。旦那の手前あんたとは、正式な結婚はできないのです。
だから秘密の夫婦なのです。明日、母と娘に会ってもらいます。娘が承知すれば、娘の婿になってもらいたいのです。娘が断れば、あなたを養子として迎えます。これがあなたと一生秘密の夫婦として暮らしたいと、今、決めたのです。
そうして母の体もお願いしたいのです。二本目のバナナが母の分なのです。母が嫌だと言えば、何もしないで好いのです。と言われた真一は、雪江のおかあさんにどう向き合っていいかわからない。と言った。雪江は、かあさんは私のこと一番心配してくれるので大丈夫だと思うと言った。
雪江の元の旦那は横浜の小さな商事会社の専務でした。専務さんも奥さんが病弱で子供がなく、早くなくなり、入社したばかりの雪江を可愛がり和服専用係だった雪江を妾にした.産まれた娘は雪江の母が面倒みて、雪江は勤めを続けている。
専務の亡くなった後、遺産をついて、若いのに重要な仕事に、ついている。
雪江の母も商事会社で出品しているデパートで着物の着付けの指導をしていて。毎週土曜日に出かけ遅くなるのでホテルに泊まるとこもあるとのこと。
雪江は明日昼過ぎから娘を連れて横浜に行くことになっている。あんた母だけになるけど泊まって、母に気に入られてほしいの。真一にいろいろ自分のことを話した。
真一は、そんな家だと俺、財産目当ての人間じゃないかと思われそうだな。
馬鹿にされないかな、と言ったら、
雪江は、今日ズーとあなたのすることを見ていてそうしたら私の体があなたを
絶対放しちゃいけないというの、だからあなた私を悲しまさないで、
私一寸と強いところがあって、男嫌いで、会社では通っているの、
私一生あなたと添え通したいの、浮気したらあなたの命戴くつもり、
私もあなたに命をかけたの。
真一は、迷っていたことが、晴れて、これから雪江と一緒に人生を送ろうと心
に誓った。
そうして真一は雪江を抱きしめ、唇を合わせ、前よりはげしく結ばれ
た。年上の雪江に見初められ囲われる身となり、生涯雪江に尽くすと、決めた夜となった。
真一は、深い眠りから覚め、隣をみた。雪江は鏡台の前に座りきちっと着物を着て髪を直していた。
雪江は、あなた目が覚めましたか、できたらお風呂にも入って帰り支度しても
らいたいの、今日娘と横浜にお昼から行く約束をしてあるのでお昼前
に、自宅について、あなたを、母と娘に紹介したいの。
真一は、昨夜あんなに愛し合ったのに、雪江は、もう今日明日のスケジールに
合わせ、何も無かったように,せっせと行動していた。雪江の変身ぶりに、びっくりした。昨夜の愛の余韻を引きずっている俺は、馬鹿に思えた。
おお通りでハイヤーを降りて、山手に入る六尺一寸との砂利道を
左側は三尺位の用水が流れていて五十メートルぐらい緩やかな登り
そこに,黒塀に囲まれて家が建っていた。おお通り沿いには家が
あったが、雪江の家の周りには家はなく、家の先は梅林と畑だった。
ここが、私の家です。雪江は、東側にある玄関から、ただいま、と言って
真一を連れて入った。真一は、女特有の臭いのある館を感じた。
雪江は、玄関の南側にある応接間に真一を待機させた。母は真一のことは雪江
から聞いていたので、解っていたが、娘の幸子は聞いていないので、
一寸と驚いていた。幸子は母の雪江の再婚には反対していた。幸子は
再婚相手だったら、追い返えそうと、知らない男の人が来るなんて、
と、三人で応接間に入った。
雪江は、母と娘に紹介した。この真一さんは親戚も無く下宿暮らしで、ひょん、
なことから知り合って、真面目なので、面倒みてやりたくなったの、
お母さんにどうかしらと言ったら一回連れてきなさいと言われたので
おかあさん、どうお母さんが良ければ、そして幸子が好きな人が出来
て、お嫁に行くようなことになったら、この真一さんを養子にしたい
と考えたの、幸子が真一さんを婿にすることになれば、一番いいのだ
が、泊まる部屋はおかあさんの部屋が六畳だから、お願いしようと思
ったの.お母さんはもう、女を卒業したので、半分男だからよいかな、と何があっても問題ないと思ったのです。幸子には言わなかったので、ごめんね。
私の母は、ハルというのです。真一に紹介
した。
ハルは、真一さん私は幸子に厳しいおばあちゃんなのです。女としての身だし
なみを、口うるさく言っているので、男親がいないから、馬鹿にされ
ないように、でもいい子で私を慕ってくれるのです。
今日私が一日あなたをお預かりして我が家に、いてもらった方が、良
いのか、見たいので、普通に過ごしてください、雪江に、私やってみ
る。と言った。
真一は、私は今奥さんから言われた通りです。おお奥さんは女子高の家政科の先生を、非常勤で土曜日に勤めていると聞きました。娘さんのことは
中一、でクラス委員長をしているとのこと、成績は、いつも上位だと
聴きました。そしてクラスの男の子から手紙かいくつも来るのだとも
聴きました。今お会いして、私にはもったいないと感じております。
会社では、ボイラーマンとして働いている安月給とりです。
奥様のご厚意に甘えて、ついてきて、しまいましたが、今反省をしています。
幸子お嬢様.すいません。と頭を下げた。
幸子は、母の再婚とばかり思っていて、つらく当たって追い返そうと思って
いたが、自分のことと知り、真一をじっと見た。幸子は不思議に自分
の体が、なぜか真一を求めるお腹の芯が疼くのを感じていた。
幸子は、おばあさんがいいと言えば、いいじゃない。と言った。
雪江は、それでは早お昼を戴いて、出かけますから、お母さん宜しくと,ハル
に言った。真一さん学生服をぬいて、旦那の和服がいろいろあるから、
着替えて、楽にしていてくださいと、おかあさん見てやってください、
と 言って、出かける着物に着替えて、幸子と横浜にむかった。
ハルと真一、の二人が残った.ハルは今日奮発して、すき焼きにしましょう。と二人で、町へ買い物に出かけた。ハルは、素直な気持ちで、いつも真一が簡単な食事でいると聞いて、家庭の味を充分味わってもらいたく、こんな息子がいたらいいな、と思いながら、二人での買い物は楽しかった。
この家の水は井戸だがポンプで蛇口が付いており、お風呂も灯油ボイラーで
シャワーもあり、水洗便所で、近代的だった。
美味しく、楽しく夕食をして、お風呂に入った。ハルは着替えの着物を出していてくれた。奥の北側にある六畳がハルの寝室になっている。
先に案内されて部屋に入った。布団は二組敷いてあった。
いいお風呂だったと、寝間着に着替えたハルが入ってきた。
真一は、雪江に母の肩でももんでやってね、と言われていたので,ハルに俺うまくないけど,按摩さんやらせてください。と言った。
ハルは、お願いしようかしら、と言って、横になった。
真一は、おかあさん、うつ伏せになってくださいと、小さい時母の背中を指で押して、腰は裸足で乗ってそして足の裏もたって足で踏んだ。母は利くと言って喜んだことを思い出して、
ハルの背中を指で軽く押して行った。お義母さん痛かったら言ってください。
と言って指を腰まで下げてきた。ハルは、あんた上手だね、気持ちいいよ。と言った。真一はお尻に触れず、足裏に移った。大体終わったのでおかあさんどうでしたか、と言ったら、ハルがお尻と腿もお願いと言ってきた。真一は、俺初めてだが、もんで、好いのですかと言ったら。お願いと言ってきた。
真一は、ハルのお尻に手を掛けた。親指を使って、軽くもんだ、ハルはもっと強くもんで、と言った。真一は、割れ目深く親指で揉み、そして、うち腿も今度は優しく撫でるように揉んだ。ハルは気持ちいいと言って、今度は仰向けになって、前をお願いと寝巻をはだいて、全裸になった。真一が困っていると、今度は舌でお願いと言って引き寄せた。ハルは両手で真一の頭を押さえ唇を奪った。そして私の体どう、と聞いてきた。胸もきれいで、お腹は締まっていて臀部はふくよかで、雪江の母とゆうより、姉のようだった。真一は、とてもきれいです。と答えた。ハルは今日、二人だけで誰もいないから、ゆっくり愛撫しておくれと言って両手で乳を持ち上げた。真一は、もう我慢できず乳首を口に含んだ。ハルは、ウーウーと声をだし、両手で真一のあたまを今度恥部へ押し下げた.舌で陰毛を分けて舌を這わせた、ハルは何度ものけ反った。愛液が出てきた。真一は我慢が出来ないくらいになった。浴衣をはいて全裸になった。今度は真一がハルの唇をむさぶった。ハルは真一のものを右手で導いた。その勢いのよさに、膣内が燃え、これは私のものにする。真一の背に爪痕を残した。
ハルは、もうバナナのお世話にならなくても、よくなった事にしてくれた雪江に感謝して、嫁入りのとき親から持たされた、四十八手を、若い真一が、あたしから離れ無いよう、いろいろ屈指してともに愛し合おうと心に決めて真一を虜にした。その後真一はハルによって、徐々に大人に育てられていくのである。
二人はお風呂に入ることになった。ハルは、女の人は人それぞれだけど自分の舌の届かないところは、愛する人からなら全部性感帯になるのよ、と教えてくれた。 真一に対してハルは、もう二人は他人じゃないのだからね、ハルと言って、と私はあなたを、これから真と言わせてもらう。と言った。真一はハルに俺のできること何でもするから、これからもお願いします。と言った。
真一は,洗面所で裸同士になっているハルを、御姫さん抱っこをした。ハルは喜んでくれ、だいたまま風呂の洗い場におりた。抱き合って口付けをした。二人だけで何も気兼ねなしで抱き合っていた。だしたばかりの真一のものが固くなってきた。真一が風呂場の腰掛に座ると、ハルは、真一のいきり立った男根をまたがって咥えてこんだ。
ハルは両腕を真一の背中に回し力いっぱい自分に引き寄せ腰を振った。
真一は、昨日雪江が強く抱いてくれ快く残っていた感触を、打ち消すような強さだった。ハルに、あった時の、きりっとして近寄りがたいハルから考え付かない、明治生まれの、ハルの若い真一対しての愛の一面だった。離れらえない仲になった。
横浜では
雪江は、仕事が終わり幸子とホテルに泊まった。寝つかない幸子にどうかしたのか、と声を掛けた。
幸子は、母さん、今日ズーと、真一さんのことが気になって、こんな気持ちに
なるなんて、初めてなのです。いろんな人と会ってきたが、真一さん
を、誰にも取られたくないよう、そう思う自分がいるのです。
まだ十四歳なのに、お母さん、おかしいですか。
雪江は、幸子、なんにもおかしくないよ、だって母さんが幸子に一番いいかな
と思って、つれてきたのだから。
真一さんは、初め財産目当てと思われたくない、と言って断ったのよ、
今日おばあちゃんが、厳しい検査していると思うよ、おばあちゃんが、
いいと言ってくれれば、幸子の許嫁として、ご近所に知らせたいの、
そうすれば、いずれ幸子のお婿さんになるのだから。
だけどお前が十六歳になるまで、真一さんを引き留めるのは、大変
だから、男の人は若いと精力が強く、和らげるためには、おばあさん
の協力が必要なの、おばあちゃんはもう子供もできないし、私から
お願いしてやるから。お前も真一さんがどこか行かないように、愛し
てやりなさい、そうすれば、私も努力してあげる。家族みんなに愛
されれば、絶対幸子のお婿さんになるわよ。
幸子は、真一さん、おばあちゃんの検査に合格してればいいのにね。
雪江は、幸子、大丈夫と思うから、早く寝なさい。
幸子は,はい、と言って寝息を立て寝たふりしたが、真一のことを、おもって寝つかれなかった。
あけて三日の昼前に、雪江と幸子は横浜のシュウマイをお昼にと買って帰宅した。
ただいまと言って家に入ると、おばあちゃんしかいなかった。
真一が見えないので心配になった。真一のことハルに聞きだせなかった。
ハルは、お帰りと言って食事の支度をしていた。
其処に真一が自伝車で帰ってきた。雪江と幸子は、明るい顔の真一をみて二人の顔は和んだ。
ハルが真一さんは、必要なものだけ寮へ取りに行ったのよ。食事の用意ができたので皆で、ご飯にしましょう。とハルが言った。
雪江が、お母さん真一さんはどうでしたか。と聞いた。
ハルは、真一さんは、肩もみが上手で、楽しく遅くまで話し込んでしまった。
幸子には、私はいいと思いますよ。と言い、真一さんに、よかったら
必要なものを取りに行ってきなさいといったら、勉強道具と健康保険
証、下着を取りに行って戻ってきたところなのです。
雪江は、幸子も、いてほしいと言ったので、おかあさん、何かけじめとして、
二人を許嫁どうしにしたいいのですがどうですか。
ハルは、それはいい、許嫁どうしになれば、これから外を歩くにも、手を
つないでゆうゆうと歩けるものね。
幸子は、今から真一さんと並んで座ってもいい、と聞いてきた。ハルは
そうしなさい。と言ってくれた。
ハルは、幸子は高校生になり籍が入るまで,接吻,抱擁、までいいけど一線は
守るのよ。きつく言われた。
雪江は、幸子に十六歳になるまで、まだまだなのだから、おばあさんに
いろいろお願いしておきなさい。と言った
幸子は、真一の横に座り私たちのこと、おばあちゃんと、おかあさんに、お願いしてください、といって、向かい合った祖母と母に、真一と手をにぎりあって、頭を下げた。
ハルは、幸子に、私と雪江で、真一さんが、どこにもいかないように守って
いつまでも一緒に暮らせるように男を磨いてやりますよ。
真一さんも、女だけの暮らしのなかで大変でしょうが、みんなを愛し、
愛されてください。
そして真一に今から、私をお義母さんと呼んでください、雪江、幸子
で好いですから、それから真一さんのことは,真、か、あなた、か、
あんたと呼びます。よその人の前では、お母さんで好いです。
皆隠し事の無いように。と言われた。
ハルは、幸子と真一を組長さんの所へ連れて行き、真一のことを,遠い親戚に
なる、許嫁ですのでよろしく.籍はまだですが、よろしくと、紹介を
してくれた。
二人は何に憚ることなく、手をつないで帰ってきた。幸子は勉強熱心で、可愛いメガネをしていて、成長過程か、全身が弾んで見えた。
ハルは、前の夜、真一に私との秘め事は、二人には絶対言ってはいけない。私に雪江とのことは言わないで、どんなに仲が良くても、聞けば
聞きばらで、気分が良くない。これを守れば我が家はうまくいく。
この家の安泰はあんたにかかっている。と言われた真一は一生守った。
幸子は、真一を自分の部屋に誘った。
四畳半の広さだった。床張りで,ベッドが隅にあり。勉強机もあった
私先生になろうとしているのです。だから勉強も頑張っているのです
そして真一に寄り添って、目をつぶって唇を向けてきた。あまりの
可愛さに真一はそっと唇を合わせた。幸子は左手を背伸びして真一の
右肩に回し、右手を背に回し力強く抱きついた。
二人は自然と唇を開き舌が絡み合った。幸子は離れようとはしなか
った。ずーと抱き合っていたいと思った。
幸子は、今日もおばあちゃんの部屋で寝るのか、と聞いてきた。
真一は、おばあさんは、いろいろのこと教えてれくれるから、
幸子は十六歳になった。
雪江はハルに、幸子も望んでいるので,真一の籍を入れましょうか。
ハルも、真一のお蔭で若さが保たれるし。あたしは大賛成だよ。と言った
雪江は、真一の大学に行くこと反対して、この家を出ることさせなかったし。籍を入れたら、会社を辞めさせて、母と私の、秘書にしたいと思うのですが、どうですか、そうすれば、真一をズーと傍に置けますから。
真一と、幸子を前に、おまえたちを結婚許したいの。
幸子はやっと私のものになると喜んだ。真一もお願いしますと頭を下げた。
結婚式は、雪江の旦那の兄の社長にお願いして、身内だけの式をあげた。
幸子は、花嫁衣装にウエデングドレスを選び、主役にふさわしい、綺麗な花嫁でした。
新婚旅行は京都中心に二泊三日の旅でした。
抱擁も接吻もいつも愛し合ったが。一線は守ってきた。
二人は初めて全裸で抱き合った。真一はハルには四十八手と雪江にも仕込まれて、幸子とどう優しく結ばれようかと、思いめぐらしていたら。
幸子が、あんた私の布団へ、とまねいた。
幸子は、真一を横に寝かせ唇を重ねてきた。そして雪江がするように舌を這わせてきた。真一は吃驚していると、まだ勢いも出ない真一の亀頭を口に含んだ、男根がいきり立ってきたら、幸子がまたがってきた。見ると少し痛いのか顔をゆがめていたが、幸子のいっぱい出ている愛のぬめりに包まれて中と結ばれていった。
幸子は、あんたは今日から私の婿になったのだから、あたしにしたがってね。
あんた、あたしどうだった.よかった。ときいてきた。
真一は、幸子お前が上手で気持ちよく、いってしまった。どこで勉強したの。
と尋ねた。
幸子は、あたし、お父さんに母がすることを、見ていたの、いつも母がうえに乗って、父を気持ちよくさせているのを、見ていたの。ほかにする方法があるの。と聞いてきた。
真一は、納得して、今度は俺がお前を、気持ちよくさせてやる番だ。幸子を寝かせ真一は、唇、うなじ、乳房そうして、陰部へと、舌を這わせ幸子の今、でている、ぬめりの液を吸った。幸子は真一の手の平を強く握ってきた。そして呻き声を発し、いきなり頂点に達した。幸子は処女の破瓜の痛さも忘れさすほどの、気持ちよさで、いっぱい出た液で、真一の男根深くに受け入れた。
新婚旅行どうだったかと、雪江がきいてきた。幸子は、お天気も良かったし、いろんなところを観て、つかれたけれど楽しかった。そして夜は、初めて結ばれて大人に成って責任を感じちゃった。真一と相談して子供は、高校卒業するまで、することがいっぱいあるので、大学に入ってからと決めたの。真一がサックは嫌だと言われるので、あたしが都合悪い時は、おばあちゃん、お母さんお願いします。
真一は、幸子が、二日間、夜も寝かせない位はげしく,騎乗位で何か感じえるものがあったのか、激しかったのに、これからの二人の計画を話し合ってきてよかった。なんて、幸子の疲れた様子もなく、平然と話す顔を見て今まで守ってきた一線を、堰を切ったように振る舞う十六歳の幸子の若さが、うらやましかった。
15
ハルと雪江は顔を見合わせ、そうだね、子種をただ捨ててはもったいないものね、若返りの元になるもの。あたしたちに任せなさい。と笑いになった。
雪江は、この家の主である、真一を秘書にしてから横浜の勤めに、ほとんど、お供させた、雪江は会社では専務の未亡人で男嫌い、となっているので、娘婿ということで、なおさら二人の仲を疑いする人はいなかった。 真一には社内では特に厳しくした。
雪江は、自宅では真一と愛を結ぶことはなく、自分のペースで仕事の帰り、 ホテルに泊まり、誰にも気兼ねなく秘密の夫婦として結びあう愛の時を持った。
雪江は、真一の初めて女でもあり、主人だった。
真一は,雪江と逢う前は、早く二十歳になって、大人の仲間入りをしたかった、ひょんなことで雪江と会い自分のどこかに年上の女の着物の似合う綺麗な人や、白衣の看護婦さんなどに憧れているもう一人の自分がいた、自分が独立して,一家を構え、妻や子を持とうと思う目標の隙間に、年上の女の人に甘える、だらしのない自分もいたのである。それが独立する前に、雪江に会ってしまい,甘えん坊の自分が、雪江に、見初められたのである、俗に言う髪結いの亭主と言われないように, 雪江に尽くす、道を選んでいくのであった。
ハルと幸子は、雪江には頭が上がらず、二人の泊まりには、黙って受け入れた。
真一は、普段、夜は幸子と床をともにしたが、ハルが、肩が凝ったから真さん按摩しておくれと言えば、ハルの催促で、床をともにした。
真一は、明治の義祖母ハル、大正の義母雪江、昭和の妻幸子、お互いに認め合う、三代に仕え、笑いあう女のしたたかさを知った。
昭和三十年、バナナはまだ貴重で病気でもしなければ食べられなかった。そのバナナをただで頂き、バナナの代わりに、女の館にとついだ婿真一だった。
完
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